宇ち中さんと土曜日に(後) … もつ焼き「宇ち多゛(うちだ)」(立石)
飲み物を焼酎梅割(180円)に切り換えて、もつ焼き(1皿2本で180円)に突入です。もつ焼きはシロ、レバ、ガツ、アブラ、ナンコツ、ハツ、カシラ、ツルの8種類。このうち遅い時間(土曜日は午後2時前ですでに遅い時間なのです!)でも残っている確率が高いのはシロ、レバ、ガツ、アブラの4種類です。
その4種類もだんだん減ってきて、最後はシロとレバの2種類程度。それでも十分に楽しめるのが「宇ち多゛」のすばらしいところです。毎日、売り切れ仕舞いとなります。
まずは「アブラ多いとこタレ」。アブラは頭肉の脂の部分ですが、その中にも脂の多い部分、少ない部分があります。常連さんたちは、この脂の量も指定するんですね。
宇ち中さんが初めて「宇ち多゛」にやってきたのが平成5(1993)年のこと。そのときに、このアブラタレを食べて大いに感動し、それ以来、少なくとも週に3日程度はこの店に通いつめ、後に「宇ち多゛中毒」を自称した「宇ち中」というブログを立ち上げるほどの「宇ち多゛」フリークになったのだそうです。このアブラタレは、宇ち中さんの思い出の一品でもあるんですね。
続いてガツ塩。「宇ち多゛」のガツは、ひと串に白い部分と黒い部分が刺さっていて、味はもちろん、ビジュアル的にも楽しめるが特徴です。
レバタレ若焼き。土曜日は食肉市場が休みなので、レバ生はありません。そこでレバ生好きの人たちは、レバ塩(超)若焼きや、レバタレ(超)若焼きなどの、軽めにあぶったレバを注文します。
「ガツとシロ、1本ずつ」という宇ち中さんの注文で出てきたのは、ガツ生とシロ生が1本ずつのったお皿。焼き物は1種類2本1皿で1人前(180円)となりますが、生のときだけ1種類1本ずつ注文可能です。逆にガツとシロを「1本ずつ」と注文したことで、それぞれが生であるということも伝わるんですね。大忙しの中で、間違えなく注文が伝わるためのルールのひとつです。
「酔わせて下町」のFさんや、歩く酒場データベースのKさんもやってきて、たまたま空いていた近くの席に入りました。我われも焼酎梅割(180円)をおかわりです。
普段、この店にひとりでやってきたときの宇ち中さんの楽しみ方は、焼きを2皿、生を1皿もらって、梅割焼酎を2杯半。これでジャスト千円になるんだそうです。
「煮込みも好きなんですけど、あまりたくさんは食べられないほうなんで、泣く泣く煮込みを我慢して、焼き2皿、生1皿にしてるんです。3皿でちょうどいいくらいです」
と宇ち中さん。ちなみに梅割焼酎2杯半の「半」というのは、半分ということで100円。一番最後にだけ注文することができるもので、「半分」を注文したあとに焼酎のおかわりはできません。
逆に、普通に焼酎のおかわりをしたときに、お店の人から「あと半分ね」と言われて、半分しか注いでもらえないこともあります。これは、「あなたはもう飲み過ぎだから、これを飲んだら帰りなさい」ということです。梅割焼酎は、飲みやすいんだけど、けっこう効きがいいので、飲みすぎ注意です。
最後に注文したもつ焼きは「シロタレよく焼き」です。ここのシロは、しっかりと弾力感のある食べ心地です。
食べるものもほぼ売り切れて、ゆっくりと1時間半ほどの滞在。かなりたっぷりと飲み食いしたのに、ひとりあたり千円ちょっとというのがうれしいではありませんか。やあ、おいしかった。どうもごちそうさまでした。
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