〔コラム〕 続・セントルイス紀行(5) … たっぷりとプライムリブ
セントルイスでの仕事は月~水の3日間。すべての仕事を終えて、今日のディナーは関係者全員で、この地で有名なステーキ・レストラン「クライス(Kreis')」です。この店も前回に引き続いて2回目。1回でも来たことがあるお店というのは、なんとなく気分的にくつろげます。
この店の看板メニューはプライムリブです。プライムリブというのは、牛のあばら肉のいい部分を、塊のままローストビーフにして切り分けたもので、この店では普通のプライムリブ(35ドル弱)に加えて、クイーンカット(28ドル弱)とエクストラカット(65ドル弱)の2種類を選ぶことができます。
その他は、サーロイン・ストリップ16オンス(36ドル弱)、ニューヨーク・ストリップ10オンス(26ドル弱)、同16オンス(30ドル弱)、フィレミニヨン12オンス(35ドル弱)、同20オンス(56ドル弱)、ポーターハウス(Tボーンステーキのうち、テンダーロイン比率の高い高級品)22オンス(36ドル弱)、リブアイステーキ18オンス(33ドル弱)、コロラド・ラムチョップ(35ドル弱)、センターカットポークチョップ18オンス(19ドル弱)などなど。
ちなみに1オンスは28グラム。16オンス(454グラム)が1ポンドです。
前回は12オンス(336グラム)のクイーンカットをいただいたのですが、クイーンカットという名称からもわかるとおり、これは実は女性用のサイズなのです。今回は普通のプライムリブに挑戦してみようかと、その量をたずねてみると「骨も含んで27~32オンス(756~896グラム)ほどですよ」とのこと。さっそくそれを、焼き具合はミディアムで注文します。
メインディッシュにはもれなく付け合せがついていて、その付け合せはポテト、ピラフ、インゲン、ブロッコリーのレモンバター、ほうれん草のクリーム煮の中から選べます。私はほうれん草を選択。店の人からは「サラダもいるか?」と聞かれますが、これは遠慮しておきます。こちらでサラダ(5ドル前後)をもらうと、それだけでお腹いっぱいになってしまうほどの量が出てくるのです。
ワインを飲み、みんなで数品をもらってシェアした前菜をつつきながら待つことしばし。みんなの注文したステーキがずらりと出てきました。
おぉ~っ。改めて普通のプライムリブは大きいですねえ! 自分の顔と同じくらいの大きさで、厚みは5センチ以上あります。ちょうどあばら骨1本分なんですね。
まず一口。う~ん。たっぷりとかけられているグレイビーソース(肉汁のソース)がいいですねえ。肉もとてもやわらかです。
外国に来ると、噛んでも噛んでも咀嚼しきれないほど硬い肉が出てくることも多いのですが、ここの肉は軟らかくて食べやすい。これだとこの量でもいけるかもね。
写真を撮ったりしながらワシワシと食べていると、店の人が写真撮影用にエクストラカットのプライムリブも持ってきてくれました。うわぁ~っ。これはもう、単純に普通サイズの倍(1,800グラム弱)。あばら骨2本分、厚さ10センチ以上のローストビーフです。これを一人でペロリと平らげちゃう人も少なからずいるというのが驚きです。
脂の部分は残して、あとはほぼ完食です。
しかし、このお肉。実に腹持ちがよくて、翌日の朝食のときにも、まったくお腹がすいていないほどでした。
木曜日(3月18日)の朝9時過ぎ(日本時間の同日午後11時過ぎ)にセントルイス空港を飛び立って、4時間後にはロサンゼルス空港です。ここで3時間ほどの乗り換え時間の予定だったのですが、乗る予定だった飛行機の成田からの到着が遅れたため、出発も2時間遅れ。ラウンジでゆっくりと過ごして、午後4時過ぎ(日本時間の3月19日午前8時過ぎ)にロサンゼルス空港を出発。
帰り道は洋食を食べながら帰ろうかなと思っていたのですが、シンガポール航空のきれいなおねえさん(キャビン・アテンダント)に「和食の容器が新しいのに変わったんですよ。試してみませんか?」とニッコリとすすめられて、すぐに和食にチェンジマインドです。
来るときの機内では3×3の9つの部屋に分かれた弁当箱1個で料理が出されたのですが、新しい器は5つの部屋に分かれた弁当箱2個で1食分。弁当箱の大きさは前のものと同じなので、ボリューム的にはちょうど倍ほどの量。これを燗酒とともにいただいて、すっかり満腹です。
日本まではできるだけ眠らないように、オンデマンドの映画を3本ほど(「HACHI 約束の犬」、「寝ずの番」、「半落ち」)見ながら涙していると、途中でおやつのサンドイッチやベーグルなどを出してくれて、成田到着前にはまたまたしっかりと夕ごはん。お腹がすく暇がありません。
3月19日(金)、午後8時過ぎに、成田空港に到着し、1週間ほどの米国出張が無事に終了しました。
帰りの飛行機 / シンガポールスリング / ランチ(一の重)
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