〔くれ便り〕 店頭売りの巻寿司だけの人気店
土曜日の昼ごはんは、すぐ近所の「ささき寿司店」から巻寿司(1本600円)を買って帰っていただきます。
ここ「ささき寿司店」(0823-24-2305、呉市中通2-4-17)は、昭和48(1973)年創業の、持ち帰り用の巻寿司だけの店。メニューは普通の巻寿司(1本600円)と、(味付けのりではなくて)焼のりの巻寿司(1本600円)のほか、きゅうり巻(1本160円)と、しんこ巻(1本160円)という合計4種類の巻寿司のみです。
目玉商品は何といっても普通の巻寿司で、行列ができるほどの人気なんだそうです。朝10時半に開店して、売り切れ仕舞いです。
巻寿司の具は、玉子焼きに干瓢(かんぴょう)、そして穴子(あなご)の3種のみと、これまた非常にシンプルながら、玉子焼きの大きさは特徴的です。
呉でいろんな店を回るときに、毎日新聞呉支局から昭和49年に出版された「呉うまいもん」という本を参考にすることが多いのです。その本のなかで、ここ「ささき寿司店」は、
『昭和48年5月に開店したてのホヤホヤの店。“おふくろの味”を思い出すような、手づくりのうまい巻ずしで評判だ。“店頭売り”一本だが、主婦やOLなどが行列をつくり、午後3時をすぎると、もう売り切れることが多い。』
と紹介されています。開店直後から、すでに人気店だったんですね。
その「呉うまいもん」の出版から35年たった昨年の1月末。地元の情報誌「くれえばん」の2009年2月号から、「新・呉うまいもん」の連載が始まりました。この時点で「呉うまいもん」に掲載された60軒の店の中で、約半数の31軒が営業を続けており、今回の「ささき寿司店」もまっ先に紹介されました。こんな時代に、“半分も残っている”ということが、むしろすごいことかもしれませんね。
巻寿司1本、あっという間に完食いたしました。どうもごちそうさま。
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コメント
何度もすみません。呉の歴史を知る上で、大変参考になる書籍をご紹介したく、またコメントさせていただきます。
まずは「新版 呉軍港案内 昭和九年版」呉郷土史研究所刊。表題どおりの戦前の呉ガイド本です。戦前に存在した旅館・飲食店・遊郭などなどが紹介されております。次に「呉のあゆみ1・2」呉歴史編纂室(たしか)刊。こちらは戦前戦後の呉の写真集です。戦前の呉の街がどれだけ賑やかで華やかだったかが覗えます。
どちらもやまと博物館で手に入ると思いますが、無ければ、「新版 呉軍港案内 昭和九年版」は大手書店で、「呉のあゆみ1・2」は図書館3階(たしか)の呉歴史編纂室で購入できます。
ご参考までに。
投稿: RUM MENTHOL | 2010.04.14 02:36