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朝から昼から飲める店 … 大衆食堂「くわだ食堂(くわだしょくどう)」(呉)

さば塩焼き、ポテトサラダにコップ酒


 呉に来て3週間。まだ「あわもり」に匹敵する大衆酒場を見つけられずにいます。みんなでワイワイと飲むのに適した『とりや』と総称される居酒屋はあるのですが、仕事帰りにひとりでふらりと立ち寄れるような大衆酒場を見つけることができないんですよねえ。この町の呑ん兵衛さんたちは、みんな、どこで飲んでるんだろう?

 会社の同僚にもその質問を投げかけてみたところ、

森田食堂や、くわた食堂、バス食堂などの食堂で晩酌しながら夕食をとってる人も多いみたいだよ」

 という返事。そう言えば、先日「森田食堂」に行ったときも、私も含めてみんなお酒も飲んでましたねえ。そんなわけで、今日は2軒目の「くわだ食堂」に来てみました。

 おぉ。「森田食堂」がカウンター+テーブル2卓と、比較的小ぢんまりとした造りだったのに対して、こちら「くわだ食堂」は、教室のように広い店内に大小テーブル席が並んでいて広い。

 さっそく壁際の4人がけテーブルのひとつに荷物(デイパック)を置いて、「いらっしゃいませ」と声をかけてくれるおにいさんに燗酒(300円)を注文しておいて、私自身はおかずがずらりと並んだ陳列棚へと向かいます。

 「森田食堂」と同様に、この店も、陳列棚に並んだおかずから好きなものを取ってきて、それに加えて、飲み物やごはんなどをもらって、飲んだり、食事をしたりする、昔ながらの典型的な大衆食堂なのです。

 30種類以上そろっているおかずは、それぞれ80円から400円くらいで、最多価格帯は200円、250円くらいのところかな。サバやサンマの焼き魚などが250円。きんぴらごぼうや、きゅうりの酢の物、出し巻き玉子などが200円です。

 そんな中から、サバの塩焼き(250円)とポテトサラダ(150円)の皿を取ると、すぐ後ろに来てくれていたおにいさんが、「サバは温めましょうか」とサバ塩焼きをお皿ごと受け取ってくれて、電子レンジで温めてくれます。

 ここの燗酒は、受け皿なしのコップで出されるタイプ。残念ながら銘柄はわかりませんでしたが、呉は酒造会社も何軒かある土地柄だけあって、まずい日本酒を出す店はあまりないのです。ここのお酒も、普通にうまい。

 こうやって晩酌モードで飲むときは「普通にうまい」ということが非常に重要だと思います。吟醸酒のように香りも高く、華やかなお酒は、料理に合わせにくいことも多いのです。

 1合のお酒を飲み終えたところで、ごはんの中(ちゅう、160円)と、アサリの貝汁(180円)をもらいます。

 ごはんの中(ちゅう)は、大きな丼にたっぷりと1膳。きっと大(だい、200円)だと、この丼に山盛りなんだろうなあ。私自身は、ごはんをモリモリと食べるタイプではないので、小(しょう、140円)サイズでもよかったかも。ただ、ここのごはんは、きっちりとごはんだけで、小皿のお新香などは付きません。

 普通の味噌汁なら100円のところ、奮発してアサリの貝汁にしてみたのですが、これがうまいっ。粒(貝の身)はそれほど大きくないものの、旨みがギュッと詰まっている感じです。

 小一時間の晩酌付き夕食タイム。お勘定は1,040円でした。

 この店の営業時間は、朝の6時半から夜8時までで、中休みはありません。つまり、朝酒、昼酒もいけるってことですね!

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「くわだ食堂」 / 店内の様子 / めし中と貝汁

店情報

《平成22(2010)年4月24日(土)の記録》

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コメント

呉に行かれて3週間。いろいろ散策されているようですね。

わたしも今回の「くわた食堂」へは、何度か通っております。毎日森田もなんですから^^

今度の連休はいかがお過ごしでしょうか。わたしは愛媛・姫路・呉という旅程を立てております。帰省されず呉におられるようでしたら、是非ご一緒したものです。

今回は広の「あわもり」を楽しみにしております。あと、一昨年暮れ福山に立ち寄った際見つけた「稲田屋」にも途中下車で立ち寄ろうとおもっております。このお店もおすすめします。
参考までに私のブログ記事を載せておきます。ほとんど写真だけですが。

稲田屋
http://exmenthol.exblog.jp/9581570

その他の呉一人酒店

第三鳥八
http://exmenthol.exblog.jp/11015602/
王将
http://exmenthol.exblog.jp/11026380/
森田食堂(華鳩の冷酒はショウケースの中にありますよ)
http://exmenthol.exblog.jp/11021730/

そうそう、最近出来た「ぶち」といういま東京ではやりのスタイルのホルモン焼き屋もありますよ。中通りイズミ?の向かいです。
モツ肉を食べる文化の無い呉に、定着するか見物ですが・・・。

投稿: rummenthol | 2010.04.28 18:57

「一人酒」と聞き、一人でしか酒が飲めない人と、一人では酒が飲めない人では、印象が全く異なるのではないでしょうか(私は『でしか』派かな…)。
働く者の町・呉でも、今宵も両極の人々が仕事帰り、馴染の店へ。

以下、箇条書き的に呉の店を
駅前、鉄板焼「藤」。呉で最高のコップ酒(「華鳩」の別銘柄「清盛」)と鉄板で焼く絶品、卵焼き。
ろうきん裏「かわもと」。駐留米軍もご贔屓、自家製七面鳥の燻製などで一杯。
中国銀行裏「一つ家」。ステーキから大皿料理まで、アテが充実、昼の定食も。
四つ道路「寿里庵」。絶品、出汁巻など、大通に面する店とも思えない、静謐感。
中通から堺川方面へビールの「おおむら」。サッポロビールと乾きモノだけ。
普通の樽ビールをシルクの泡を持つ逸品に変る魔法の店。ある意味「あわもり」級。

広交差点近く「たつみ横丁」の「第五鳥八」は『呉のとりや』でも異端。
亡きオヤジの魂を娘さんが受け継ぐ、座敷の賑わいをBGMにカウンターでミニ樽酒。本日の魚と親鳥のガツンとくる歯ごたえ。
おなじ横丁の「両歓」はグッドバー。若い腕利きバーテンダーの絶品カクテル。
あわもりから歩いて3分以内の、良いお店。

まだまだありますが、今日はこの位で。
呉の古い店の店主の中には、いちがいな人=一徹者が多く見受けられ、マスコミ、ネット、ブログなどに紹介されることを、極度に嫌う方もおられます。
そこらを気にしながらの、書き込みなのですが… 

投稿: 遊星ギアのカズ | 2010.04.29 22:47

情報ありがとうございます。>rummentholさん、遊星ギアのカズさん
ご紹介いただいたお店に、ぜひ出かけてみたいと思います。
歴史のある街だけに、古い酒場も多そうに思うのですが、なかなか見つけられずにいます。
戦争で焼け野原になったところで、街の歴史がいったん途切れてちゃってるんですかねえ。
大型連休が終わったら、またあちこちと出かける予定です。またいろいろと教えてください。よろしくお願いします。

投稿: 浜田信郎 | 2010.05.02 14:55

お初に書き込ませて頂きます。生まれも育ちも呉の人間でございます。楽しくいつも拝見させて頂いております。読みにくいかと思われますがご勘弁を。
 第五鳥八に行かれることがありましたら是非、もつ焼きをご賞味下さい。私が食した中では呉の中ではピカイチでないかと思います。
 夜は閉まってしまうので、ちょっと難しいかもしれませんが、喫茶店の赤煉瓦でナポリタンスパゲティを食べながら飲むビールの小瓶はまたたまりませんよ。

投稿: 喝の男 | 2010.08.21 00:39

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 夏休みの1日、「宇ち中」の宇ち中(うちちゅう)さんと、「酔わせて下町」のFさんのお二人が呉に遊びに来てくれて、日曜日ながらたっぷりと4軒の呉酒場をハシゴ酒。  今回のコースが、おそらく呉の酒場めぐりの基本的なコースだろうと思います。ただし、開店時刻の都合もあって1軒目と2軒目は入れ替わった感じになっているので、通常は「オオムラ」からスタートして、生ビールを1~2杯飲んで景気をつけたあと、「鳥八茶... [続きを読む]

受信: 2010.08.22 11:13

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