« 〔コラム〕 連休五日目は類さんたちと取材飲み | トップページ | 〔くれ便り〕 鳥屋(とりや)という酒場文化 »

〔コラム〕 連休六日目は古典酒場の打ち合せ

「燗酒屋」で赤ワイン


 昨年10月にシリーズ8冊目となる「古典酒場 Vol.8」が、そして11月に総集編としての「つまみで選ぶ、今夜のうまい店」が出版されたあと、編集長が独立されたことなどもあって、しばらく間があいていた「古典酒場」。満を持しての第9号が8月ごろに出版されるご予定ということで、今日はその打ち合せです。

 近くに住む巨匠さんから「燗酒屋は、3~5日の間、特別営業で洋食屋をやってます。12~19時なので営業時間にご注意を!」というメールをいただいていたので、その旨を伝えると、かねてより「燗酒屋」にもよくいらっしゃっていた編集長も大賛成というお返事で、場所は決定。ただし、毎月、月初は編集長が(ご主人が編集長を務められている別の本の)原稿の締め切りに追われているので、その進捗度合いを見ながらということで、ドキドキハラハラしながらこの日を迎えたのでした。

 なんとか原稿のメドもたった(無理やりメドをたてた?)そうで、午後3時に「燗酒屋」改め「洋食屋」に集合。店頭には、外飲み用のテーブルが1卓出され、その提灯(ちょうちん)にも、元の「燗酒屋」という文字の上に、「GW限定!! 燗酒屋改め洋食屋」という紙が貼り付けられています。

 紺の暖簾(のれん)をくぐって店内に入ると、女将はいつもの和服に割烹着という姿。

「あれ? 洋食屋なので、洋服姿の女将が見られるかと思って、楽しみにしてたのに」

「アハハ。メイド服でやったら、っていう方もいらっしゃったんですが、昔ながらの洋食屋の女給さんということで、今日もやっぱりこの姿です」と女将。

 さっそく酎ハイをもらって、編集長と乾杯です。

 ここの酎ハイは、1杯1杯、きちんと味見しながら作ってくれる、本格的なカクテルのような酎ハイなのです。

 黒板にずらりと書き出された品書きは、野菜スティック(350円)、南蛮漬(350円)、茹であげウィンナ三種盛(550円)、アボカドとスモークサーモン(550円)、冷やしトマト(200円)、一口ピザ(アンチョビとトマト、350円)、ブルスケッタ(350円)、冷製じゃが芋スープ(350円)、鶏手羽の炙り(2本、350円)、オムレツ(450円)、ポテトサラダ(350円)、海老フライ(550円)、メンチカツ(550円)、コロッケ(450円)、ポークソテー(500円)、ハンバーグ(500円)、グラタン(450円)、茄子のミートスパ(450円)、オムライス(500円)、カレーライス(400円)、パン・ごはん(150円)などなど。これは確かに洋食屋ですねえ。

 洋食メニューの数々をいただきながら、飲み物も酎ハイから白ワイン、そして赤ワインへ。この店でワインが飲めるのも驚きです。

 今日、口開けでこの店に来て、我われが来たときにはすでに飲み終えて店を出ていた巨匠さんも、女将からの連絡で、もう一度店に戻ってきてくれました。ありがとうございます。

 JR阿佐ヶ谷駅前から路線バスで、西武新宿線・下井草(しもいぐさ)駅前に出て、今日の二次会は大衆鉄板の「こいくちや」です。

 今日の「こいくちや」は二人での営業なのでカウンター席のみ、という事前情報だったのですが、我われが到着した午後7時過ぎには、店頭のテラス席にまでお客が入っているほどの状態。カウンターにいる先客のみなさんがちょっと詰めてくれて、我われ二人も座ることができました。

 ホッピーを飲みながら、トマトチーズ焼きやら、紅しょうが肉巻きやら、スパムと目玉焼き(各280円)やらを焼いてもらって楽しみます。

 そうこうしているところへ、、宇ち中(うちちゅう)さんと、ももたまなさんも登場。今日はこの沿線で飲んでたのだそうです。宇ち中さんも「古典酒場」の座談会に登場したことがあるので、もちろん編集長とも面識あり。カウンターのとなり同士に座ることができて、ワイワイと盛り上がります。

 午後9時半ごろに「こいくちや」を出て、トコトコと歩いて向かったのは新青梅街道沿線にある長浜ラーメンの店、「御天」です。古典酒場編集長は九州(熊本)のご出身。私も学生時代を九州(博多)で過ごしたので、最後にいただく長浜ラーメンはたまりません。

 でも、その前に、せん菜(せんさい)炒めをもらって、甘くないシークワサーサワーで乾杯です。この店にやって来て、ラーメンだけで終わったことはないですねえ。あぁ、シャキシャキのせん菜がうまいっ!

 そしてラーメンを2杯に、別皿で生ニンニクを出してもらって、ビシッと〆!

 やぁ、楽しかった。そしてよく飲んだ。

 「古典酒場」の次号もお楽しみに!

100504a 100504b 100504c
限定営業「洋食屋」 / 酎ハイとお通し / ラタトゥイユ

100504d 100504e 100504f
オムレツ / ポテトサラダ / 白ワイン

100504g 100504h 100504i
グラタン(ホタルイカ入り) / 角ハイボール / カレールーとパン

100504j 100504k 100504l
「こいくちや」セロリ / トマトチーズ焼き / 紅しょうが肉巻き

100504m 100504n 100504o
スパムと目玉焼き / 「御天」せん菜炒め / 〆のラーメン

・「燗酒屋」(前回)/「こいくちや」(前回)/「御天」(前回

《平成22(2010)年5月4日(火)の記録》

| |

« 〔コラム〕 連休五日目は類さんたちと取材飲み | トップページ | 〔くれ便り〕 鳥屋(とりや)という酒場文化 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 〔コラム〕 連休六日目は古典酒場の打ち合せ:

» 〔この一品〕 下井草「こいくちや」のスパムと目玉焼き [居酒屋礼賛]
 “大衆鉄板焼き”というジャンルのこのお店。大きな鉄板の2辺をL字に囲むカウンター席で、料理ができあがっていく様子を見ながら飲むのが、鉄板焼きの醍醐味です。しかも鉄板焼きの前に“大衆”という肩書き(?)がついているとおり、ほとんどの料理が280円というのもまたうれしいではありませんか。(お勘定時に外税と、席料ひとり100円がプラスされます。)  開店当時(平成20年創業)からの人気メニューがトマト... [続きを読む]

受信: 2010.07.11 16:50

» 〔この一品〕 下井草「御天」のせん菜炒め [居酒屋礼賛]
 「御天」のつまみでは、やっぱりこれが一番好きだなぁ。せん菜(さい)炒め(550円)。  簡単に言ってしまえば、細切りチャーシュー入りモヤシ炒めなんだけど、モヤシ(せん菜)がいいのか、チャーシューがいいのか、味付けがいいのか、はたまた炒め方がいいのか。  せん菜炒めを最初に食べたのは今から3年前。平成19(2007)年2月3日(土)のことでした。ここ「御天」の常連さんである酒友・にっきーさんにオス... [続きを読む]

受信: 2010.07.16 18:03

» 10周年、おめでとう! … 小料理「燗酒屋(かんざけや)」(阿佐ヶ谷) [居酒屋礼賛]
 「燗酒屋」の創業は、平成17(2005)年12月17日(土)。今がちょうど10周年である。  10年間、変わることなく、和服に割烹着姿の女将(おかみ)が、ひとりで切り盛りしている。  酒も肴(さかな)もおいしくて、値段も高くないことから、創業直後からいつも満席状態が続く人気店となり、一人で行っても入れないことが多かった。  ダメ元で店内をのぞいてみると、今日は数席が空いていて、久しぶりに入ること... [続きを読む]

受信: 2015.12.12 12:09

« 〔コラム〕 連休五日目は類さんたちと取材飲み | トップページ | 〔くれ便り〕 鳥屋(とりや)という酒場文化 »