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〔コラム〕 連休二日目は下町酒場めぐり

「宇ち多゛」


 大型連休の二日目、4月30日(金)は、連休中にポツンと挟まった平日です。午前中のうちに銀行の手続きや散髪などを済ませ、午後から宇ち中(うちちゅう)さんと示し合わせて立石です。向かうのはもちろん「宇ち多゛(うちだ)」。どうかな?

 おぉ~っ。すごい行列だ。仲見世通り商店街の入口まで行列が延びています。ちらりと裏側ものぞいてみるものの、裏もまた似たようなもの。表側に並んで、待つこと1時間弱。やっと店に入ることができました。

 時刻は午後4時前ながらタン生や新規(コブクロ生とテッポウ生のセット)もまだ残っていてラッキーです。カシラたれやナンコツ塩もうまいなぁ。

「コブクロの硬いのとレバーを1本ずつ塩で」

 と注文する宇ち中さん。違う種類を1本ずつ混ぜ合わせることができるのは生(なま)での注文だけなので、「1本ずつ」という注文をしたら、それはもう「生でください」と言ってるのと同じことになります。それを「塩で」とは、これいかに?

 出された皿には、コブクロの硬いのの生とレバー生が1本ずつのり、その横に塩がこんもりと盛られています。なるほどぉ。こういうことですか。

 鮮度の高いレバーは、塩をちょっとだけつけて食べると、甘みをより強く感じます。

 1時間ほどの滞在は、二人で3,060円(ひとりあたり1,530円)でした。

 「宇ち多゛」の次に向かったのは、お向かいの「二毛作」。バスペールエール(500円)やギネス(500円)をもらって乾杯すると、お通しとして出されたのはサバの酢〆です。ここで「東京自由人日記」のcafegentさんも合流し、さらに「酔わせて下町」のFさんとぼあ子さんも合流したところで、cafegentさんは門前仲町の「大坂屋」に向かうべく離脱です。

 「二毛作」を出て、立石を離れて八広(やひろ)へ。今日の3軒目は「丸好酒場(まるよしさかば)」です。丸好ハイボール(300円)をもらって、料理は牛モツ煮込(400円)、〆サバ(350円)、三陸産のワカメを使った若竹煮(300円)に、秘伝のタレがよく効いたニラ玉子焼(250円)、そして日本一小さいトイレで用を足した後、レバニラ炒め(650円)と肉ジャガ(250円)をもらって終了です。

 detchさん、m蔵さんご夫妻も来店されたものの、席が離れていて残念ながらお話はできず。ちょうどお勘定をしているところへなおとんさんも合流。宇ち中さんは店に残り、他のメンバーは入れ替わるように店を出て、次に向かったのは大衆酒場「岩金(いわきん)」です。

 「岩金」でもハイボールをもらって、カレー(ルーのみ)やら、もんじゃやら、カツサンドやら。「岩金」を出た時点で午後9時。

 本日の5軒目は「岩金」からもほど近い「三祐酒場(さんゆうさかば)」です。元祖と言われる酎ハイでスタートすると、お通しで出されるのは魚のお吸い物。この旨み、この温かさがいいですねぇ。アジの南蛮漬けや、岩のり、アサリの酒蒸しにお新香などを食べていたところ、Fさんの知り合いが四ツ木の「ゑびす」で飲んでいることがわかり、さっそく合流することになりました。

 「ゑびす」の小上がりで飲んでいたのは、業界紙の出版社のみなさんたち5人組。そこへ我われ3人(Fさん、ぼあ子さん、私)も合流です。先日、Fさんたちと来たときに、ここの古漬けが美味しかったので、今日もさっそく古漬けを注文。この古漬けがニンニク、ショウガがよく効いていて、酎ハイが進んで仕方ない一品なんですよねぇ。(明日の朝、ニンニクの匂いが残って大変なことになるのが玉に瑕ですが…。)

 「ゑびす」を出ると午後11時過ぎ。他のみなさんたちと一緒に電車で帰宅しようとしたところ、Fさんから「今日は宿も予約しているので、死ぬほど飲んでいけ」というありがたい(?)お言葉。素直にしたがって、Fさん、ぼあ子さん、そして業界紙のOさんと4人で向かったのは、立石の呑んべ横丁内にあるバー「はじめて」です。バーとは言うものの、その実態は年配のママさんが一人で切り盛りしているスナックといった雰囲気。焼酎の水割りを飲みながら、4人でガンガン歌いまくり、気がつけばもう午前3時過ぎ。

「こんな時間にホテルに行ってもチェックインさせてくれるかなぁ」

 と心配しながら向かったところ、すんなりとチェックイン。カクッと眠りに落ちて、気がつくともう午前9時を回っている。おぉ。チェックアウトは10時までなので、大急ぎでシャワーを浴びてチェックアウト。それを見越したように、Fさんからの「おはようメール」が届きます。

『おはようございます。朝飯には町屋の「ときわ食堂」をオススメします(笑)』

 そうか。その手がありましたね。さっそく電車に飛び乗って町屋へ。「ときわ食堂」は、駅から歩いて2分ほどのところにあります。

 「ときわ食堂」は定休日の水曜日以外は、日曜だって祝日だって、朝7時から昼過ぎ(13:30)まで、そして夕方5時から9時20分までの営業。私が到着した朝10時半は、ちょうど朝食タイムから昼食タイムに切り替わる時間帯で、最後の朝定食(400円)を注文します。

 テーブル席(6人卓と4人卓)だけの店内は、どのテーブルも客で埋まっており、相席させてもらって入るしかない状態。そのほとんどのお客がビールや酎ハイを飲んでるんだからすごいではありませんか。飲まずに定食だけを食べてるのは、もしかすると私だけ!?

 出てきた朝定食は、日替りの主菜(今日はサバの味噌煮)、ネギのヌタ、味付け海苔、漬け物(刻んだタクアン)に味噌汁(油揚げ)とごはんです。ごはんの上に梅干が1個のっているのが嬉しいではありませんか。

 ガッツリと満腹になって、長い長い下町酒場めぐりを終えたのでした。

 さぁ、今日から5月だ!

100430a 100430b 100430c
「宇ち多゛」の煮込みとタン生 / 新規(コブクロとテッポウ) / カシラたれ

100430d 100430e 100430f
焼酎梅割り / お新香(生姜のっけて) / ナンコツ塩

100430g 100430h 100430i
「二毛作」 / ビールとお通し(サバ酢〆) / かち割ワインとチーズ盛り合せ

100430j 100430k 100430l
「丸好酒場」 / 大衆酒場「岩金」 / 「三祐酒場」

100430m 100430n 100430o
「ゑびす」の古漬け / 「ときわ食堂」 / 朝定食

・「宇ち多゛」(前回)/「二毛作」(前回)/「丸好酒場」(前回)/「岩金」(前回)/「三祐酒場」/「ゑびす」(前回)/「ときわ食堂

《平成22(2010)年4月30日(金)の記録》

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コメント

帰省中の貴重な晩にお付き合い頂き有難うございました~
立石・呑んべ横丁の「はじめて」は横丁で2番目に古参の歴史あるスナックなのです!
気さくなママの良心的な店ですよ~
又飲めるのを楽しみにしてます

投稿: ぼあ子 | 2010.05.11 03:53

こちらこそ、遅くまでお付き合いいただき、ありがとうございました。>ぼあ子さん
立石・呑んべ横丁。まだまだ奥が深いですねえ!
帰京の際には、またよろしくお願いします。

投稿: 浜田信郎 | 2010.05.29 21:59

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