湯どうふは秋・冬のみ … 酒「鍵屋(かぎや)」(鶯谷)
台東区根岸の老舗酒場「鍵屋」。ここの湯どうふ(730円)は、秋・冬だけに出されるメニューです。「どうして?」と店主に尋ねてみたところ、
「昔から鱈(たら)が出始めたらお出しするようにしてるんですよ。だいたい10月頃から、翌年の4月頃まででしょうか」
と教えてくれました。小鍋で出される湯どうふの中身は、豆腐と鱈(たら)、そして春菊(しゅんぎく)というシンプルなもの。これをポン酢醤油でいただきます。
ここ「鍵屋」のメニューに並ぶのは、値段こそ昔と違うものの、料理はずっと変わらない。昔からずっと続いている、下町の居酒屋料理です。
その内容は、とり皮やき520、とりもつやき540、合鴨塩やき580、うなぎくりからやき640、冷奴520、煮奴580、とりもつなべ690、とり皮なべ690、味噌おでん540、たたみいわし640、大根おろし440、ところてん420、お新香470、さらしくじら740、もずく540、かまぼこ540、玉子焼(土曜日)540、湯どうふ(秋・冬のみ)730、にこごり(秋・冬のみ)620という19品。飲み物は日本酒とビールのみです。
小金井公園内にある「江戸東京たてもの園」に、昭和45(1970)年当時の「鍵屋」が復元されているのですが、その品書きにも、冷奴60、ゆどうふ80、味噌おでん60など、現在と同じ品々が並んでいます。
今夜の飲み会の言いだしっぺは、「古典酒場」の倉嶋編集長。どんな酒場にも、おひとりでスイスイと出かけていく編集長なのですが、残念ながら「鍵屋」は、その品書きと同様に昔から女性だけのお客さんは入れません。
そこで「一緒に行こう!」ということで集まったのが、東京スカパラダイスオーケストラの川上つよしさんにギタリストのテラシイィさん、そして私という男性陣3名。これだけいると、あれやこれやといろんな料理が楽しめます。
たっぷりと燗酒をいただいて、今夜のお勘定は4人で12,400円(ひとりあたり3,100円)でした。どうもごちそうさま。
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