〔この一品〕 野毛「焼肉大衆」のジンギスカン焼き
野毛「焼肉大衆」の人気メニューは、店頭の赤いファサードテントにも大書されているとおりホルモン焼(280円)とジンギスカン焼(380円)の2品です。店内では写真撮影禁止なので、ブログでご紹介する機会は減っているものの、店そのものは相変わらずの大人気。ひとり、ふたりで行っても入れないことも多い状態です。
今日はひとりで出かけていって、たまたま空いていたカウンター席(つめて10人、普通は9人分)の一番奥へ。ここのカウンター席は二人に1台の割合で、カウンターに焼肉コンロが埋め込まれていて、そこでひとり焼肉、ふたり焼肉を楽しむことができるのです。カウンター背後には普通は6人、ギュッと詰めれば8人くらい座れるテーブル席が3卓あって、グループでテーブルを囲むことも可能です。
この店は、昔から生ホッピーが飲めることでも知られていて、現在も白、黒の生ホッピーがそれぞれ350円という低価格です。逆に瓶のホッピーは置いていません。
さっそく白生ホッピーをもらって、食べ物はもちろんホルモンとジンギスカンを、それぞれ1人前ずつ。肉を待つ合いの手にキムチ(250円)ももらいます。
この店でまず特筆すべきは、その店内の美しさ。いたるところがピッカピカに磨き上げられ、焼肉屋なのにちっともベタついたところがないのです。お父さん、お母さん、そして息子さんという家族3人で切り盛りされているのですが、みなさんかなり几帳面な方なんでしょうね。几帳面であるということは、飲食店という商売にはものすごくプラス方向に効くと思います。
キムチをつまみながら、ホッピーをチビチビやっているところへ、カウンターの中のお父さんから、ホルモンとジンギスカンが一緒盛りになった皿が出されます。これらはともに、ちょっとピリ辛の“もみだれ”で下味が付けられていて、それを目の前のコンロで焼いた後、小皿の“つけだれ”をつけていただきます。
ひとり焼肉の醍醐味(だいごみ)は、なんといっても自分ひとりのペースで肉を育てられること。だれにも遠慮はいりません。
飲むほうが主体の私は、どちらかというとつまみはちょっとずつ、ゆっくりと食べるのが好み。これは焼肉になっても変わりません。
焼くのにちょっと時間がかかるホルモン(腸)を2切れほどコンロの左側に並べておき、次にジンギスカン(羊肉)を1枚、右側の手前側に置きます。ジュ~ンという肉の焼ける音をつまみに生ホッピーをぐびり。
ここのジンギスカンは若焼きにしたほうが圧倒的に美味しいので、焼き目がついたなぁ、と思ったところでジンギスカンをひっくり返し、それと同時に、新しいジンギスカンをもう1枚、先ほどのジンギスカンの上(右側の奥)に並べておきます。
すぐに手前にある、先に焼いていたジンギスカンができあがるので、これをとってつけだれにつけてパクリ。あぁ、このやわらかさ、この肉の味わいがたまらん。ここでグイッと生ホッピーです。
で、奥のジンギスカンをひっくり返しながら手前に置き、空いた奥側のスペースに新たなジンギスカンを1枚置いてという流れ作業を繰り返します。ときどき、左側のホルモンをケアするのも忘れずに!
ジンギスカンを数枚食べることに、ホルモンも焼けてくるので、それをジンギスカンの合いの手につまみます。
お腹がすいている間は、どうしても早く焼けてくるジンギスカン主体の飲み方になってしまうんですよねぇ。1人前のジンギスカンを食べ終えるころ、やっとお腹も落ち着いて、ホルモンの弾力感で飲むホッピーが、とてつもなくおいしくなってくるのです。
ホッピーのおかわりは、今度は黒生(同じく350円)にしましょうね。
ゆっくりとホルモンを楽しんで、最後に、ここ(「焼肉大衆」系列の店)でしか食べられないジンギスカン(380円)をもう1人前いただいて、1時間ほどの「ひとり焼肉タイム」。お勘定は1,990円でした。やぁ美味しかった。どうもごちそうさま!
上着を入れる大きなビニール袋を貸してくれるので、においがつかないのもいいんだよなあ。
《「焼肉大衆」は写真撮影禁止。以下の写真は昔のものです。》
ホルモンとジンギスカン / 埋め込みコンロで焼く / 生ホッピー
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