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〔この一品〕 白金高輪「鈴木屋」の煮込み

煮込み


 どうですか、この透明感のある煮込みのスープ。表面に浮いて光る脂の粒々までが実においしそうではありませんか。実際、このスープだけでも十分にいい酒の肴(さかな)になるし、すっかり飲み干してしまえるほどの上品さです。

 今日は白金高輪にあるもつ焼きの老舗、「鈴木屋」に来ています。老舗とはいうものの、建物は新しく、店内も清潔できれい。若者や女性客にも人気があります。

 ここは「古典酒場ほろ酔いと~く」でもご一緒させていただいている、日経BP局長で作家でもある渋谷和宏(しぶや・かずひろ)さんの行きつけのお店の1軒。なにしろ日経BP社がすぐそこですもんね。

 四の橋商店街を「鈴木屋」に近づくにつれて、どんどん強くなってくる美味しそうなもつ焼きの匂い。この匂いだけで一杯やれそうなくらいです。

「いつも満員の鈴木屋ですが、開店から1回転した午後7時過ぎに、一度チャンスがやってきます。そこをねらって入りましょう」

 という渋谷さんの読みどおり、倉嶋編集長と3人で、待つこともなくするっとカウンターに座ることができたのでした。

 カウンター席に座ると、店主が気合を込めて、ていねいに、ていねいにもつ焼きを焼く様子がよく見えます。仕上げにトプンと浸けるタレも、もつ焼きの種類にあわせて数種類。へぇ、こんなふうになってたんですね。ひとりで来ても、カウンター席でこの様子を見ながら飲んだら、飽きることがないですねぇ。

 「お品書き」はとてもシンプル。串焼きは、もつ焼きが各140円、つくねのみ160円。他に煮込み(350円)、「つくねと一緒にどうぞ」と書かれた生ピーマン(130円)、そしてホワイトボードに書き出される「本日のおつまみ」です。

 もつ焼きは、ぺてん(頭肉)、たん(舌)、はつ(心臓)、レバー(肝臓)、なんこつ(食堂)、チレ(脾臓)、はつ下(牛心臓血管)、ひも(大腸)、がつ(胃袋)、てっぽう(直腸)、子袋(子宮)、わっぱ(膣)、つくねの13種類。このうち、レバー、ひも、がつ、つくねの4種類に「お勧め」マークが付いています。

 飲み物は生ビールがジョッキで650円、グラスなら430円。瓶ビールは530円、黒ビールは460円。サワーはレモン、ウーロン、アセロラ、チューハイ、水割りがそれぞれ420円で、ゆず、生グレープフルーツ、青野菜ジュース割りがそれぞれ520円。その他に鈴木屋カクテル(420円)、日本酒(冷酒・燗・ひや、650円)、ワイン(ミニボトル赤・白、650円)に、ソフトドリンクが各300円です。

 この店での注文は「おまかせで」とお願いして、自分の好きなもの(たとえば煮込みや、つくねとピーマンなど)は「入れてね」とお願いしておけば大丈夫。サッと飲んでスッと帰るのがこの店の流儀です。

100323a 100323b 100323c
レバ(手前)とガツ / つくねとピーマン / つくねはピーマンにのせて

100323d 100323e 100323f
タン(手前)とハツ / なんこつ / はつ下

店情報前回

《平成21(2010)年3月23日(火)の記録》

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