〔この一品〕 西大島「こん平」のもつ刺身盛り合せ
「こん平」のもつ刺身盛り合せは、長円形の皿に、コブクロ、タン、牛レバ、ホーデン、ハツ、ガツの6種類が盛り合されて1,100円。これをショウガ醤油、ニンニク醤油でいただきます。
もつは部位ごとに色も違えば、食感も味わいも違う。刺身で食べると、その違いが際だちます。
白い筒状で、中心部だけがピンクのコブクロ。やわらかいんだけど、噛みしめるときにプリッとした弾力感があるのが特徴です。
赤い肉の周辺を、ピンクの表皮が薄く覆っているのがタン。やわらかく感じるんだけど、強い力で噛むほど、それに反発する弾力感も強くなる。これがタンの特徴ですよねぇ。刺身だと、より一層その感じが強くなります。
濃いエンジ色は牛レバです。プツンとすぐに噛み切れるような、はかない弾力感の中に秘められた濃厚なコク。これがレバですねぇ。単品メニューには豚レバの刺身もありますが、盛り合せには牛レバが使われます。味わいの濃厚さ(コクの強さ)は、牛レバのほうが豚レバよりもあるので、牛レバが採用されたんじゃないかと思います。逆に、そのあっさりとした味わいが豚レバの特徴でもあるんですけどね。
そして全体がピンクのホーデンは、豚の睾丸の刺身です。これまた、牛レバとは別の方向性を持った濃厚なコクが特徴。ちょっとでも鮮度が落ちると臭みが出るんですが、ここ「こん平」のホーデンは、いつも新鮮です。ただ、こうやって置いている間にも鮮度は落ちてくるので、出てきたらなるべく早めにいただくのがいいのではないかと思います。
ピンクのハツ。なにしろ心臓ですので、筋肉100%というプリプリ感が味わえます。味もまったくクセがなく淡白なので、たとえモツ嫌いの人であっても、ハツであれば大丈夫なんじゃないでしょうか。
白く細切りされているのはガツ。豚の胃です。これまたプリッとした食感が身上。これまたクセがなく、万人に愛されるモツのひとつです。
このもつ刺身、もちろん単品でも注文することは可能で、豚のもつ刺身は、タン、ハツ、ガツ、コブクロ、ホーデン、レバ、シロの7種類がそれぞれ400円。牛はレバ刺(740円)と、もつではないけれどユッケ(530円)があります。
もつ刺身はビジュアル的にも美しいので、「こん平」の場合ももつ刺身が取り上げられることが多いのですが、普通の串焼き(もつ焼きや焼き鳥、野菜焼きなど)も自慢の品。もつ焼きは1本120円で1本ずつから注文可能です。
串焼きにも、串焼き7種類(1,250円)、串焼き9種類(1,750円)、もつ焼き10本セット(1,150円)、野菜焼き盛り合わせ(650円)といったお勧めセットがあるので、おまかせであれこれ食べてみたいときは、これを注文するのがいいのではないでしょうか。
日替りの黒板メニューには魚介類の刺身やサラダ類などの、普通の居酒屋メニューも並んでいるので、もつ以外の料理が食べたい場合でも大丈夫です。
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