同じ話を何度も何度も … バー「どん底(どんぞこ)」(呉)
閉店時刻の午後9時に「あわもり」を出て、すぐ近くの二級橋(にきゅうばし)というバス停から呉市営バスに乗ると、約20分、運賃320円で四道路(よつどうろ)のバス停に到着。ここからちょいと路地の中に入ると、そこにあるのが昭和28年創業の老舗バー「どん底」です。
高~い天井に、広~い店内。壁の多くが書棚になっていて、ずらりと古書が並んでいます。切り盛りするのは和服に割烹着姿の女将ひとり。
いつものように女将が指し示してくれるカウンター席に座り、今日も竹鶴12年をロックでいただきます。
「あなたがよく飲んでくれるから、もう1本入れとこうと思ったんだけど、このお酒はもう売ってないんじゃね。今ある分だけ。他の人は飲まんから、あなたのキープみたいなもんじゃ」
あとで調べてみると、ここ「どん底」の竹鶴12年は、ボトルの形状がちょっと前のタイプ。現在のものは12年も17年も21年も、そして35年も、すべて円筒形のボトルです。(→メーカーのサイト)
なるほどなぁ。心していただきましょう。
今日のお通しは枝豆。夏ですねえ。
この大きなカウンターに座って、女将が語る、この町の昔話を聞きながら飲むのが好きなんですよねぇ。いつも酔ってからこの店に来てるので、覚えてない部分も多くて、何度も何度も同じことを聞いてしまいます。
それでも女将は何度も同じ話を聞かせてくれて、それを聞いている途中で「あれ? この話、前にも聞いた感じがするぞ」という部分が出てきて、やっと前にも聞いたことを思い出すのでした。あぁ~あ、情けない。
今日もお勘定は3,000円。また同じ話を、何度も何度も聞きに来ますからね~。よろしくお願いします。
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コメント
いつも拝見しています。車橋ののれん分けがなんと杉田にできました。http://r.tabelog.com/kanagawa/A1403/A140308/14036725/
残念ながら焼き物はありませんが、他は塩ユッケをはじめ同じメニューです。こちらに戻ってこられたら是非行ってみてください。最近杉田もいいお店が増えましたよ。
投稿: 杉田ののんべ | 2010.08.05 12:44