わが地元の2軒の老舗 … 「ホルモン」&「ペルル」
土曜日の今日は、息子の運動会で、かみさんと二人学校で出かけます。小学校のころは、昼休みになると子供たちも親が応援している席までやってきて、近所の人たちと一緒に楽しくお弁当を食べたりしたものですが、中学校になってからはそんなこともなくなり、高校生になってからは、出ている競技はかろうじてわかるものの、どこにいるのかもろくにわからないほどになってしまいました。
しかしながら、長女も大学生になった今、現在高校2年生の息子の運動会を見に行くことだけが「自分の子供が出ている運動会を見る」という唯一の機会で、しかも残すところ今年と来年の2年間のみ。光陰矢のごとしと言いますが、本当に月日が経つのは早いですねぇ。
運動会の後は、これまたかみさんと二人で子供の学校の近くに住んでいる知人のお宅を訪問し、早い午後からさっそく一献。明るいうちから飲むお酒はなんておいしいんでしょう。
いい酔い心地でおいとましたのは午後8時ごろ。あと数駅で自宅の最寄り駅という沼袋(ぬまぶくろ)駅で、私だけ途中下車して「ホルモン」です。今回の帰京では、まだもつ焼きを食べていないので、ちょっとだけもつ焼きをつまんで帰ろうと思っているのです。
「こんばんは~」と店に入ったのは午後9時前。
まずはビール(サッポロラガー大瓶、500円)とお新香(110円)をもらって、もつ焼きは、ちょい焼き(1本120円)からスタートです。残念ながらレバーはすでに売り切れているので、コブクロのちょい焼きを2本焼いてもらいます。
東京オリンピックの年、昭和39(1964)年に創業した「ホルモン」では、昔から生のもつは出しません。その代わりに、ちょい焼きといってちょっとだけ炙ったもつ焼きを出してくれるのです。普通のもつ焼きが1本110円なのに対して、ちょい焼きは1本120円。レバーとコブクロの2種類があり、刻みネギと、おろし生姜を添えて、醤油をかけて出してくれます。好みによっては醤油の代わりにポン酢醤油をかけてもらうこともできます。
続いてはアブラ、オッパイ、カシラを塩焼きで注文。ナンコツも合わせて4種4本で注文したのですが、残念ながらナンコツもすでに売り切れていて、代わりにタンシタを1本付けてくれました。この店は午後10時までの営業なので、9時を回ったこの時間帯になると、続々と売り切れが出てくるのです。あれもこれも食べたいときは早い時間帯に行くことが肝心です。
塩焼きの4本の次は、ヒモ、テッポウ、ガツをタレ焼きで注文します。この店のタレは、旧・阿佐ヶ谷ホルモン系伝統の醤油ベースのタレを基本に、当代店主になってから少し甘みも加えて、やや現代風にアレンジしています。同じ系列の練馬の「金ちゃん」では、オリジナルに近い、醤油がきわだったタレを使っています。どちらもそれぞれに捨てがたい味わいです。
沼袋には、ここ「ホルモン」のほか、駅の近くに「四文屋」があり、さらに今年に入って新たに「たつや」が開店。となり駅の野方にも「秋元屋」、「すっぴん酒場」などの人気もつ焼き店があって、西武新宿線沿線きってのもつ焼きタウンの様相を呈してきました。我われもつ焼きファンにはうれしい限りの状況です。
そうこうするうちに、そろそろ閉店の時間。お勘定は1,510円でした。どうもごちそうさま。
帰り道に鷺ノ宮の「ペルル」にも立ち寄って、味噌で食べるキュウリ(200円)を出してもらって、キープしているウイスキーの水割りをチビリチビリ。
昭和35(1960)年創業の老舗「ペルル」は、創業店主であるマスターが亡くなって4ヶ月が経ちました。マスターが居たころからお店を手伝っているみなさんによって、昔と変わらぬ雰囲気がきちんと維持されているのがうれしいですね。
午後11時までくつろいで、お勘定は700円(セット料金500円+キュウリ200円)でした。
「ホルモン」は午後10時閉店、「ペルル」は午後11時半に閉店ということで、地元まで戻ってきても営業時間に間に合わないことが多いのですが、今日はその2軒の老舗両方に行くことができて良かったなぁ。
「ホルモン」タンシタ、アブラ、オッパイ、カシラ / ヒモ、テッポウ、ガツ / 「ペルル」
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