待ち合せ前のゼロ次会 … やきとん「秋元屋(あきもとや)」(野方)
今日は、いつも「古典酒場」発売記念イベントの『ほろ酔いと~く』の会場としてお世話になっている市ヶ谷の「ハーミテイジきくや」の店主夫妻と、野方の酒場めぐりをしようという日。
午後5時に野方駅の改札前に集合なので、その前に軽くゼロ次会に行こうと、「古典酒場」の倉嶋編集長と午後3時50分に待ち合わせて「秋元屋」へと向かいます。
「秋元屋」に到着したのは開店5分前。店内では開店準備も仕上げの段階で、大勢の店員さんたちが忙しそうに準備中。店の前で待っていると、遠巻きに日陰で待っていた人たちも店の前までやってきて、ちょっとした行列ができてきました。
午後4時ジャストに「お待たせしました。いらっしゃいませ」と声がかかり店内へ。コの字カウンターの一番奥側に座り、編集長は三冷白ホッピー(380円)を、私は三冷黒ホッピー(380円)をもらって乾杯してゼロ次会のスタートです。
開店と同時に入店した人たちで、店に向かって左側の旧店舗のコの字カウンター(15人分)はほぼ埋まりました。
「秋元屋」の創業は平成16(2004)年1月30日の金曜日。最初はこのコの字カウンターのみのお店でした。後にこんな人気店になるとは思ってもいなかった店主・秋元さんは、自分ひとりで切り盛りできるようにと、店主を取り囲むコの字カウンターの店にしたんだそうです。
ところが元々このエリアにもつ焼き屋そのものや、低価格の大衆酒場が少なかったことに加えて、「秋元屋」が開店する直前に、鷺ノ宮のもつ焼きの名店「鳥芳」が閉店したことも影響したのか、「秋元屋」は開店直後からいつも満員の大盛況状態。店の入口に簡単なテーブル席を作り、店の奥の倉庫として使っていた部屋もテーブル席に改装してと徐々にお店が大きくなっていきましたが、それでもお店は行列状態。なかなか入れない状態でした。
そこで閉店となった隣りの店舗も買い取って2号店を開店したのが去年(2009年)の4月のこと。2号店とは言っても、両方の店の間の壁には開口部があって、自由に行き来できるようになっていて、店員さんたちもあっちに行ったり、こっちに来たりしています。
開店とともに入店したお客さんたちに、ひとしきり飲み物が行きわたり、続いてはおつまみの注文に入ります。まずは煮込み玉子入り(400円)をお願いしておいて、焼き物はチレ、カシラ、シロを2本ずつ(各100円)注文します。
煮込みはカウンター内の大鍋で煮込んでいるものをサッとすくって出してくれるのですが、やきとんはこれからみんなの分が一斉に焼きはじめられるのでちょっと時間がかかります。味付けは『おまかせで』と注文したら、チレはみそ、カシラは塩、シロはタレで出してくれました。
チレのみそ焼きのうまいこと!
みそ焼きは、埼玉は蕨(わらび)にある、やきとり「喜よし」の先代が考案した独自の焼き方。最初から液体状のみそダレをつけて焼き始めるので、ちょっとピリ辛のみそダレの味わいがもつの中によく染み込むのです。(チレのようにさっと炙る程度でできあがるものは、さすがに中までは染み込んでいませんが。)
ここ「秋元屋」の店主が、そのみそ焼きの味にほれ込んで「喜よし」で修業し、ここに「秋元屋」を開いたのでした。今ではここ「秋元屋」で修業した人たちが、西武線や東武線の沿線に新しいやきとん屋を出しているので、二十三区内北西部ではみそダレも馴染みのある味になってきつつあります。
この店が1軒目の編集長は、あっという間に1杯目を飲み干して、2杯目はシャリキンレモン(380円)を注文。ジョッキにシャリシャリに凍ったキンミヤ焼酎を入れて、それとは別に瓶のレモンサワーの素を出してくれます。
すでに「宇ち多゛」で一杯やってきた私は、1杯目の三冷黒ホッピーをゆっくり目に飲み進めますが、さすがに1杯だけでは終わらず、2杯目の三冷白ホッピー(380円)に突入します。編集長も3杯目のシャリキン黒ホッピー(380円)です。
そろそろ待ち合わせの時間も近づいてきたので、「やきとんではないけれど、これも人気の品なのでぜひ食べてみてください」と編集長にオススメしながら注文したつまみは、肉巻きトマト焼きとエノキ肉巻きです。エノキ肉巻きはみそ焼きにしてもらいます。
先日この店に来たときに、常連さんたちに「これが今流行ってるんだよ」と教えてもらったのがエノキ肉巻きのみそ焼き。それ以来、「秋元屋」に来るたびにエノキ肉巻きのみそ焼きを注文しているのです。なので今日も、「肉巻きトマト焼きとエノキ肉巻きを1本ずつ。エノキは……」と言いかけたところで、焼き台にいるマッちゃんから「みそ焼きですね!」と笑顔が返ってきました。
これらを食べ終わったところでそろそろ午後5時なのでお勘定。席料ひとり100円も含めて、ふたりで3,800円(ひとりあたり1,900円)ほどでした。
今日は創業直後からこの店を手伝っているヨッちゃんや、若いながらも今やベテラン店員さんの風格も漂ってきたマイちゃんともちょっと話をすることができてよかったなぁ。
どうもごちそうさま!
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