常連さん風にサク飲み … おでん「あわもり」(呉・新広)
先週に引き続いて、今週も「あわもり」にやってきました。本当は、他の常連さんたちと同様に、二日とあけずに通いたいところなのですが、「あわもり」のある広(ひろ)地区は、呉からはとなり町。こちらは首都圏ほど公共交通の便が良くないので、なかなか足しげく通うというわけにはいきません。
「長年やってるけど、こんなこと初めてじゃ」というほどガラガラだった先週とは打って変わって、今日の店内はほぼ満席。L字のちょうど角のところと、L字の右端のテレビ下の2席だけが空いている状態です。
テレビ下は、まさにテレビの直下なので、テレビを見ることもできないし、店中の(テレビを見ている)視線がすべて自分に集まってくるように感じるので避けて、カウンターの角に座ります。
前回は、おでん10本に大瓶ビールと泡盛2杯をもらって1,720円と、この店にしてはお大尽な飲み方をしてしまったので、今日は、ここの常連さんたちのように700円ほどでサッと切り上げていくような飲み方を心がけてみるつもり。毎日飲むには、このくらいの金額で留めておくことが重要だし、このくらいの金額で飲める店が必要なのです。
おしぼりを出してくれる店主に、今日は最初から泡盛(160円)を梅少なめで注文。表面張力まで注がれた泡盛を口から迎えに行って、まずは最初のひと口をすすり、おでん(すべて90円)は厚揚げをもらいます。
今日の厚揚げはよく煮込まれていて、串だけでは持ち上がらないほど。左手で串を持ち、右手の菜箸で厚揚げをやさしくつまむようにしながら両手で皿に入れてくれます。ここまでフワフワに煮込まれた厚揚げがうまいんだなぁ。
熱々の厚揚げをハフハフとつまみながら、アルコール度数35度という強烈な泡盛をチビリチビリ。
続いてはいつものカワとキモです。このカワのねっとりした弾力感がたまらんなぁ。ちょっと間があくと、どうしても食べたくなる麻薬的な食感です。キモは、今日はちょっと若めで、しっかりとしている。いかにもモツっぽくて、こういうキモもいいですね。
右どなり(Lの短辺)は近くの会社員らしきスーツ姿の30代くらいの男性3人連れ。瓶ビールを注ぎあいながら、ひとりが1度に3~4個ずつおでんを注文しては何度もおかわりしています。よく食べるなぁ。さすが若者。
左どなりには、常連さんらしい普段着の男性二人連れがいたんだけど、私が入ってすぐにお勘定をして席を立ち、空いた2席にさっき入ってきたのが若い男女二人連れ。この二人もまた常連さんなのか、だまって座っただけで二人の前にスジが1本ずつ出されます。
2杯目の泡盛(160円)をもらって、私もスジをもらいます。今日のスジはかなり硬めで、バリバリと噛みくだく食感がじつに心地よい。
その硬さもあって、スジはけっこう長持ちするつまみで、これ1本で1杯分の泡盛にちょうどいい量でした。
やぁ、おいしかった。約40分の滞在で、おでん4本と泡盛2杯のお勘定はなんと680円。当初予定どおりの、実に常連さん風な飲み方ですねぇ。(自画自賛)
『仕上げになにか(おにぎりとかカップ麺とか)食べなきゃお腹がすくかなぁ』と思いながら単身赴任寮に帰ったのですが、結果的にはこの量で十分で、数時間後には空腹を感じることもなく眠りについたのでした。いつもは食べすぎなんだな、きっと。
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コメント
今日のブログ、身に摘まされる思いで読んでしまいました。
自分は四日市駅前近辺で呑んでおりますが、良心的店舗が多数にもかかわらず、千円以内でサクッと済ませた事が稀なのです。
日々の小遣いでお付き合いしていく為にも、気持ち良い自重は必要ですね…。
投稿: IVY | 2010.10.05 23:51
とても美味しそうなおでんですね。今日の東京は11月下旬の気温とか、こんな日はおでんに心惹かれますね。スジは自宅でも入れるのですが、皮はあまりなかなか手に入らないものですから、このお店で戴いてみたいですね~。
投稿: N.I | 2010.10.09 18:16