野毛の誇る名老舗酒場 … 酒亭「武蔵屋(むさしや)」(桜木町)
あぁ、よかった。また来れたなぁ。
「細くでもいいから、長くやろうと思ってますのよ」
おばちゃん(=女将)ご自身がそう語るとおり、あまり無理をせず、休み休みしながら営業中の老舗酒場「武蔵屋」。もともと火・水・金の週三日間しか営業していないということもあって、横浜に住まなくなった今は、ちょうど営業しているときに行くのがむずかしいのでした。
長年使い込まれたカウンターの一角でいただく「櫻正宗」の燗酒。ここの燗酒は土瓶から、カウンター上に置かれた受け皿なしのグラスに、表面張力までなみなみと注がれます。
「父は、グラスの外側をつたったお酒を飲むもんじゃない、と言って、受け皿は置かなかったんですよ」
と、おばちゃん。そのお酒を口から迎えにいって、まずは表面張力の部分をひとすすり。つまみには、玉ねぎの酢漬けと、おから。少し遅れてタラ豆腐が出されます。
つまみは年中変わらず、この3品からスタート。つまみが足りない人は、コハダ酢や、ニシン、煮貝、キヌカツギなどを追加注文することもできます。
2杯めの燗酒をもらうと納豆が、3杯目の燗酒をもらうとお新香が出され、この3杯で終了。お勘定は2,200円です。
今日は小さいおばちゃん(=女将の妹さん)がいなかったのがちょっと心配。体調を崩されていたのでしょうか。
「武蔵屋」には、機会を作ってでも、また来なきゃね。どうもごちそうさま。
(【その後の顛末】 このあと「武蔵屋」はまた一時的なお休みに入りましたが、11月に入って営業を再開しています。)
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コメント
感想としては、高いですね。
基本的に、居酒屋は高いですよね。
投稿: 柳川たみ | 2010.11.11 13:00