天然牡蠣のカキフライ … おでん「魚菜や(ぎょさいや)」(呉)
「今日は岩ガキのカキフライがあるんだけど、食べる? おいしいよ。」
「岩ガキって、日本海で取れる大きなカキ?」
「ううん、その岩ガキじゃなくて、岩に付いてる天然のカキのことなんよ。」
「へぇ。じゃ、食べてみます。」
店に入って、お通しとして出された海老の南蛮漬で瓶ビール(アサヒスーパードライ中瓶)を飲み始めたところへ、そんなおすすめをいただいて、カキフライを注文。
出てきたカキフライは、小粒ながら味の濃厚さと、カキの香りがものすごい。これはすごいや。
そのカキに合わせて、お酒も「白鴻(はっこう)」の燗酒に切り換えます。
養殖のカキは2月ごろが一番おいしいらしく、その時期になると毎週末、どこかでカキ祭が行われるんだそうです。しかしながら、この天然の岩ガキは、11月から年末ごろまでが食べごろ。しかも年末に近づくにつれて、どんどん小さくなっていくんだそうです。
ここ「魚菜や」の品書きには値段は書かれていませんが、店の表に掲示されているボードによると、お刺身は時価、揚物色々は600円から、おばんざいは1品400円から、おでんは関西風と関東風があって、1品150円から、となっています。
今日の品書きは、お刺身は〆サバと地ダコ。他にカキフライ、小イワシ天、タコ天、ぎんなん、クジラの生姜焼き、ポテトサラダ、大根なます、煮サバ、ほうれん草のおひたし、ふだん草のゴマ和え。おでんは、アキレス、ロールキャベツ、しらたき、こんぶ、豆腐、きんちゃく、厚揚げ、玉子、じゃが芋、大根、ごぼう天、ウインナーというラインナップ。
カキフライのあとは、おでんの大根を関東風と関西風でもらって、ダシの味比べ。
ガンスは関東風のほうをもらいます。以前にも書いたとおり、ガンスというのは魚のすり身を、刻んだ玉ネギなどの野菜や一味唐辛子と一緒に練りこんで、長方形に整形し、表面にパン粉をつけて揚げたもので、見た目はカツなんだけど、食べると中身はピリ辛でやわらかめの平天といった感じ。
1袋2枚入りで売られている物が多いのですが、「魚菜や」のガンスは1袋1枚入りのぶあついもの。玉ネギなどもたっぷりと入っています。すぐに売り切れるので、朝のうちに仕入れに行ってるんだそうです。
1時間半ほどの滞在は、3,200円でした。どうもごちそうさま。
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