バーで飲んで屋台で〆 … バー「アンカー」(呉)
「鳥八茶屋」を出て、今日の3軒目として向かったのはバー「アンカー」です。
「アンカー」は、呉に多いスタンドバーとは違って、オーセンティック(正統的)なバー。飲み物のプロであるバーテンダーが、客の好みに合った飲み物を作ってくれます。
スタンドバーは、どちらかというとカウンターの中にいる女性と話したり、カラオケを歌ったりするのが主体で、飲み物、食べ物にはあまり重きが置かれていない(ように思う)のと比べると、オーセンティックバーは、まず第一にしっかりとした飲み物があって、それを支える料理や、バーテンダーとの会話があるというのが特徴です。
「アンカー」のバーテンダーは、この店のオーナーでもある森貞慶章さん。2008年に創業した、まだまだ新しいお店です。
呉市内で私がよく行くオーセンティックなバーは、ここ「アンカー」か、日本バーテンダー協会(N.B.A)中国地区本部の常任相談役・佐々木進さんが経営している「じょうもん」なのですが、呉のタウン誌「くれえばん」の2010年12月号に掲載されている「遊星ギア、ころがった」という和泉達太氏のコラムによると、他にも「ナポレオン」や「BAR 両歓」、「パールバー」などもあるようです。
スタンドバーが、他の町のスナックと同じように、わりとアバウトなお会計(キープボトルがある場合、ひとり3〜5千円程度)なのに対して、オーセンティックバーのほとんどはすっきりと明朗会計。
ここ「アンカー」の場合は、カクテルの多くは1杯900円。これにチャーム(お通し)付きのテーブルチャージ500円が加算されたものがお勘定。特別な飲み物(年数の高いシングルモルトなど)を注文しない限り、自分でも計算できるくらい明朗です。
日曜日の午後9時半というこの時間帯、先客は数名。ほとんどの人は明日から仕事なので、あまり深酒はしない日ですもんね。
「カウンターでも、テーブルでも、お好きなほうへどうぞ」
という言葉に、5人の呑ん兵衛軍団の選択は、もちろんカウンター席。店主と話をしたり、カクテルができる様子を見たりするにはカウンター席のほうが圧倒的にいいのです。
カクテルの名称を知っていればそれを注文すればいいし、知らなければ店主に自分の好みを伝えればいい。店主は飲み物のプロなので、「あまり強くないカクテルで、甘みはそれほどないものを」などと注文すれば、それに合ったカクテルを作ってくれるのです。「アンカー」のみならず、たいていのオーセンティックバーは、こういう注文を受けてくれます。
横須賀のMさんに到っては、バックバーにずらりと並ぶグラスの中から、「私はそのグラスで飲みたいな」と1個を選んでおいて、「このグラスに合うカクテルをお願いします」なんていうワガママな注文をしています。
今日のメンバーは、5人がそれぞれが「ひとり飲み」も平気でこなせるタイプなので、こうして集まって飲むとまた楽しい。
ひとしきり飲んだあとは、今日もまた屋台でシメ。日曜の深夜ながら、屋台はどこも満員で、やっと入れたのは私自身初めての「龍王」です。ずらりと並んだ屋台の中で、ここ「龍王」は博多ラーメン(500円)が売り。
みんなが東京方面から来てくれたおかげで、爆発的に楽しい「呉酒まつり」の週末を過ごすことができました。本当にありがとうございました。
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コメント
浜田さんのご案内のおかげで、爆発的に楽しい呉酒祭を堪能することができました。
ありがとうございました。
このアンカーも良いお店でしたね。お若いマスターでしたが、落ち着いていて素敵な笑顔に惚れちゃいました。(笑)
投稿: uchidaholic | 2010.12.18 11:09
1ヶ月以上前のことなのに、浜田さんのブログを見ると、つい先日のことのように楽しかった思い出と、美味しかったお店の事が思い起こされます。ご一緒いただいた皆様、浜田さん、本当に有難うございました。
これからも、色々なお店で色々な方達との出会いを大切に、楽しい時間を共有できる機会を楽しみに過ごしていきたいと思っています。
~M~
投稿: M | 2010.12.19 00:07