うどん、そば、そして … もつ焼き「宇ち多゛(うちだ)」(立石)
「レバ生ください! これが食べたかったんですよ。」
「そうか。いつも土曜日に来るもんね。お酢入れる?」
「ん……と。入れてください。」
ここ「宇ち多゛」で、レバを生で食べることができるのは平日だけ。このところ平日に来れる機会が少ないので、ずいぶん長い間、「宇ち多゛」のレバ生を食べていなかったのです。
普通にレバ生をたのむと、串に刺した生レバーに醤油をかけて出してくれます。『レバ生お酢』と注文すると、醤油をかけたものに、さらにお酢もかけてくれて、結果的に酢醤油でいただく生レバーとなるのです。
「ん……と」とちょっと間があいたのは、醤油だけでシンプルにレバーの甘みを感じるのがいいかな、それともお酢も入れて「宇ち多゛」ならではの生レバの味わいを感じるのがいいかな、と瞬間的に迷ったからでした。
レバ生にお酢が入ると、そのお酢の効果で、レバの表面にうっすらと白い膜がはったような状態になります。これをチュルンといただくと、まず酸っぱさが舌の上に広がって、次にプツンと噛みしめたレバーの甘みが広がっていきます。
んんん~~っ。やっぱしうまいのぉ、「宇ち多゛」のレバ生は!
午後からの都内での仕事に向けて、呉を出発したのは今日の朝早く。広島駅で新幹線への乗り換えのついでに、在来線1番ホームの立ち食いうどん屋(06:00-22:00、年中無休)で、朝食代わりに天ぷらうどん(340円)を食べるのが、このところ習慣化しています。通過儀礼のようなものですね。
広島を出て4時間ほどで東京に到着。昼食は仕事先の近くにある立ち食いそば屋「吉そば」で、天玉そばです。濃い口醤油の黒っぽい感じのツユに、生卵をちょっとだけ溶いて、それを絡めるようにしながら、ズズズッとすすり込むそばがいいんですよねぇ。この一杯で、「東京だなぁ」という気分になります。
夕方までの仕事を終えて、立石に着いたのは午後7時前。まだ間に合いそうだと、大急ぎで「宇ち多゛」に飛び込んだような次第です。
「ひとり? じゃ、そこの奥に入って。」
と案内されたのは、表の入口左手側の、カウンターのような長テーブルが2列並んだ席の一番奥。前回(先週末)と同じ場所で、すぐ近くには「東京自由人日記」のKさんや、森下賢一さんや吉田類さんと直接お会いする機会を作ってくれたIさんもいらっしゃって、席に着くなり話もはずみます。
大瓶のビール(キリンラガー、540円)を飲みつつ、プリップリのレバ生お酢(2本で180円)をいただいたあと、シロたれ(2本で180円)を注文。
レバとシロは、もつ焼きの王道を行く2品。この二つで、仕入れの良し悪しや、焼きの上手・下手、タレの味などが、ある程度把握できてしまいます。
逆に、この2品を注文してはずれると、まずいは臭いはで、もう立ち直れないくらい痛手を受けたりします。最初はタンやカシラといった、はずれの少ない品であたりをつけて、「この店ならば大丈夫かな?」と思えたら、レバとシロで実力を確かめるというやり方が失敗が少ないかもしれません。
最後に「お新香ショウガのっけてお酢」(180円)をもらって、3皿と大瓶1本でお勘定は1,080円。どうもごちそうさまでした。
それにしても、朝、広島の天ぷらうどんを食べ、昼には東京の天玉そばを食べ、そして夜には「宇ち多゛」のもつ焼きを食べることができるんだから、日本も小さくなったものですよねぇ。
広島駅の天ぷらうどん / 「吉そば」の天玉そば / シロ / お新香
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コメント
それは逆です!初めにシロ&レバ刺し その店の真髄を注文 臭・ネタ古・下処理下手は一発で分かりますので 直ぐに店を出ます。東京下町でも 割りと有るんですよ!もつ焼き屋はその駄目三拍子が揃えば客がいません?葛飾区には少ないが 隣の足立区には結構有ります。
投稿: 豚腸会 会長 | 2011.01.02 15:34