はじめて飲むホッピー … バー「ホッピー仙人(ほっぴーせんにん)」(横浜・桜木町)
呉から出張中の3人と一緒に巡る横浜酒場。「第一亭」を出て、大岡川にそって下っていくと、川岸に経つ古い弧状の2階建てビルが都橋(みやこばし)商店街です。この建物の2階中央部にあるのが、「ホッピー仙人」です。
呉からやってきた3人は、未だかつてホッピーを飲んだことがないとのこと。
そうですよねぇ。広島方面の酒場の多くは、昔から日本酒がベース。ビールはあったものの、焼酎が入ってきたのは、焼酎ブームが訪れた平成15(2003)年頃からではないかと思います。少なくとも、私が前に呉に居たとき(1983~88年)には、焼酎を飲んだ記憶はないなぁ。最近できたチェーン居酒屋などのメニューには、ホッピーも並んでいるようですが、あまり飲む機会はないようです。
「こんばんは」と入った「ホッピー仙人」の店内は、立って飲んでる人もいるほどの満席状態。でも立てば入れそうなので、出張中の3人と私は入ることにして、横須賀のMさんはこの辺をひと回りしてくるとのことで、いったん離脱です。
仙人(=店主)はちょっと出ていったとのことで、カウンターを預かっているのは、「ぼくはグラスのふちをまわる」ブログのmagさんです。ここ「ホッピー仙人」では、仙人が外出するときには、代わりに常連さんがカウンターの中に入ってホッピー(500円)を作ってくれるのです。
「ホッピーを4杯、お願いします」と注文すると、仙人と同じように目の高さまでホッピージョッキを持ち上げて、きっちりと星のマークまで焼酎を注いでくれるmagさん。仙人も真剣な表情で注いでくれるのですが、magさんの表情はそれ以上です。この真剣な目線で、ホッピーのうまみが増すんでしょうね。(後日、そのときのmagさんのブログを拝見し、magさんご自身も必死の状態で作っていただいていたということを知りました。本当にありがとうございました。)
仙人のホッピーは、焼酎と、ホッピー(外)と、ジョッキとを、それぞれ冷蔵庫内の決められた場所で冷却するという段階で、かなりの部分まで仕上がっているように思います。だから仙人がいないときに、最終的な注ぎの部分だけを常連さんがやっても、仙人のホッピーと同じようなホッピーが出せるんですね。
しかも、どの常連さんがカウンターの中に入っているときでも、仙人とまったく同じ仕草でホッピーを作ってくれるのが面白いし、うれしいことですね。
そうこうしているうちに、仙人も戻ってきて、我われ4人もカウンターの奥のほうに並んで座ることができました。
ホッピービバレッジの推奨どおり、25度の焼酎1に対して、ホッピー(外)を5の分量で割ると、アルコール度数5度くらいのホッピーができあがります。ビールと同じくらいのアルコール度数ながら、なぜかビールを同じ分量飲んだときと比べると、ホッピーのほうが効くんですよねぇ。
ホッピーを推奨どおりの飲み方で飲んだことがないという方には、ぜひ一度、この飲み方でやってみることをおすすめします。仙人のように、冷蔵庫内の位置まで決めるほどのこだわりを発揮しないでもかまいません。とりあえず冷蔵庫内の同じ段でいいので、瓶入りホッピーと、甲類焼酎(金宮、宝など)と、ジョッキ(なければグラス)を普通に冷しておいて、焼酎1に対して、ホッピー5の割合でホッピーを作ってみてください。ホッピーはなるべく勢いよく注ぐことが重要です。この勢いで焼酎とホッピーを撹拌しながら、泡を立てていきます。
ドッと喉の奥にに流し込むように飲むと、ビールよりもはるかにドライな感覚で、飲みやすいことにビックリされるんじゃないかと思います。(甘みや旨みがないのがホッピーの大きな特長です。)
初ホッピーの3人もおいしそうにホッピーを飲んでくれて、ひと安心。それぞれホッピーを1杯ずついただいたので、お勘定はひとり500円でした。どうもごちそうさま。
| 固定リンク | 0
コメント
その節は、ご来店いただきましてありがとうございました。
ホッピーって単純な飲み物ですが、やはり仙人の作るホッピーは格別で足元にも及びません。
ウイスキーの水割りやハイボールも単純なだけに、逆にバーテンダーの技量が低いと美味しくないですから。
やはりプロは凄いです。
私も飲みのプロ浜田さんのように、楽しく美味しいお酒を楽しみたいと思います。
投稿: mag | 2011.01.11 13:14