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17日だけどトークの日 … おでん「魚菜や(ぎょさいや)」(呉)

17日だけどトークの日


 毎月19日は「魚菜や」のお客様感謝デイである“トーク(19)の日”。2時間以内の飲み食べ放題の会費は3千円で、常連さんたちが続々と集まってきます。今月のように19日が定休日に引っかかる場合には、前倒してその前の金曜日になったり、週明けの月曜日になったりと調整されます。

 女将の手造り惣菜が自慢の「魚菜や」なので、いろんなものを食べることができるこのイベントは毎月楽しみです。

 仕事を終えて、「魚菜や」に到着したのは午後6時前。すでに見知った常連さんたちが何人か、飲み始めています。“トークの日”には、特に用事がない限り、常連さんたちが続々と集まってくるのも、これまた楽しみのひとつ。みなさん、それぞれ長年の付き合いということもあって、ウィットに富んだ、遠慮ない中にもそれぞれのことを思いやっていることがよくわかる会話が飛び交います。

 “トークの日”には、あらかじめ長円形の皿で並べられている3点盛りと、小鉢の酢の物(季節によってはヌタやお浸し)、そしてお客が来てからついでくれる温かいスープと、白身魚のカルパッチョまでが、ほぼ定番として出されます。

 ここまでがお決まりの料理で、それを食べ終わったら、普段の営業のときと同じように並べられている大皿料理や、看板料理でもある関西風・関東風の両方がそろったおでんなどを好みに応じていただくのです。

 お酒は、ビール、日本酒、焼酎が選べます。

 ビールは生ビールと瓶ビールですが、狭い店内ということもあって、瓶ビールはあまりたくさんは置いていないので、ほとんどの常連さんは、まずは生ビールをもらって飲み始めます。

 日本酒は、いわゆる『呉の地酒』しか置いておらず、すべて本醸造以上です。選べるのは「千福」、「華鳩」、「雨後の月」、「宝剣」、「白鴻」の5種類で、それぞれ1銘柄ずつです。

 焼酎は、呉のものというのはないので、全国区のものが、これまた5種類ほど。ロックや水割り、湯割りで飲めるようです。

 今日は生ビールを1杯もらったあと、「宝剣」の燗酒に切り換えて、鯛のカルパッチョを楽しみます。普段営業では普通に醤油でいただく刺身類を置いている「魚菜や」ながら、“トークの日”などのイベントのときは、こうしてカルパッチョ風に調理した生魚が出されることが多いのです。フッと柚子の香りが漂うのがいいですね。

 お決まりの料理を食べ終わったあと、最初にもらったのは岩ガキ(=近くの島で取れる天然ガキ)の酢ガキです。この店で一度、岩ガキの酢ガキを食べて以来、すっかりこの料理の大ファンになってしまって、この料理がメニューにある日は必ず注文しています。養殖のカキと比べると、ずいぶん小ぶりなカキなのですが、味は濃厚で、チュルンと甘い。子供の頃に、磯場で石で割りながら食べたカキの味を思い出させる一品なのです。

 続いては大皿の煮物を取り分けてもらいます。おでん屋さんだけあって、煮物はまさにプロの味。まったくはずれがないのです。

 日本酒を「華鳩」のにごり酒(これは前述の5種類各1銘柄で用意されている「華鳩」とは別枠)に切り換えて、つまみには関西風おでんのほうのガンモドキと牛スジ、そして関東風のほうのガンスをもらいます。

 女将は東京に住んでいたこともあるので、当たり前のことですが関西風も関東風も、それぞれちゃんとしていて、それぞれの味や風味の違いを楽しむことができます。

 ガンスはこの地域の産品ながら、関東風のダシのほうがよく合うのがおもしろいですね。

 飲み食べ放題と言いつつも、ずらりと並ぶ常連さんたちは、みなさんいつもと同じようなペースで飲み食いされています。この店のメニューには値段は表記されていないものの、普通に飲み食いして、だいたい3~4千円といったところです。

 それが今日は均一価格の3千円。やぁ、おいしかった。どうもごちそうさま。

101217a 101217b 101217c
前菜のスープ / 真鯛のカルパッチョ / 天然岩ガキ酢物

101217d 101217e 101217f
根菜類の煮物 / がんも、牛すじ / がんす

店情報前回

《平成22(2010)年12月17日(金)の記録》

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受信: 2011.03.13 15:54

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