灯りに吸い寄せられて … バー「エンジェル(ANGEL)」(都立家政)
「ばりこて」で博多ラーメンを食べて、あとは帰って寝るだけのつもりだったのに、都立家政商店街をトコトコと歩いていると飛び込んできたのが、バー「エンジェル」の明るい看板です。
そうか。「エンジェル」はまだ開いてるんだ!(ちなみに、「エンジェル」の営業時間は午後6時から午前3時までの9時間です。)
「寄らなきゃ!」
なんの理屈もなく、そう思ってしまうのが酔っ払いですねぇ。灯りに吸い寄せられる蛾(が)のように、ふらふらと店内へ。
「エンジェル」は、3坪(=6畳程度)の店舗に、L字カウンター8席のみ、女性バーテンダーがひとりで切り盛りする小さなバー。こんな小さな店内ながら、並んでいるお酒がすべてプレミアムものというのが大きな特徴です。
先客は奥に男性ひとり客。手前、L字の短辺のところに女性ひとり客。私はそのちょうど中間あたりに座って、まずはアードベッグ10年(700円)のストレートをもらいます。
ックゥ~ッ。
ビシッときびしいこの味わいが、アイラモルトならでは。ヨードチンキにも似た泥炭(でいたん)の香りで、どれだけ飲んだあとでも、そしてどれだけ食べたあとでも飲めちゃうんですねぇ。大好きなウイスキーのひとつです。
目の前にピスタチオやアーモンド、ピーナッツなどが入ったガラス瓶が何個か置かれているので、ピスタチオを注文すると、お皿にたっぷりと盛ってくれました。
改めてメニューを確認してみると、メニューにあるのは「ミックスナッツ」のみ。これを注文すると、4つの瓶から少量ずつ1人前を取り分けてくれるんですね。私はピスタチオのみを注文したので、ミックスナッツと同じ分量になるようにピスタチオを入れてくれたようです。
ピスタチオや落花生(殻つきピーナッツ)などを食べ始めると、なぜか止まんなくなりませんか?
呉の単身赴任寮にも落花生を常備していて、ウイスキーなどをチビチビと飲むときには、その落花生をつまむことが多いのです。最初にひとつまみだけ出しておいても、すぐに食べてしまって、ついもうひとつまみ。さらにもうひとつまみと、エンドレス状態になっちゃうことがけっこう多いんですよねぇ。
バターピーナッツなどの、あらかじめ殻が取られているものだと、そんなことはないんです。食べるまでに、殻を割って、茶色の薄皮も取ってと、ちょっともどかしい感じがするのが、エンドレス状態になる原因かもしれないなあ、と思ったりしています。
一所懸命、ピスタチオの殻を割っていると、ついついアードベッグを飲むテンポもゆっくりになります。ピスタチオを5個くらい食べて、思い出したようにアードベッグをちびり。ストレートウイスキーなどの強いお酒を飲んでいるときには、こうやってスローペースにしてくれるつまみが嬉しいですね。
スローペースながらも、1ショットのアードベッグがなくなるときはやってきて、2杯めの飲み物としてスティンガーを注文すると、ベースのブランデーにレミーマルタンを使った、ぜいたくなスティンガー(でも多分1,000円ほど)を作ってくれました。
ゆっくりとレミーマルタンのスティンガーを飲み干して、本日は終了。お勘定は2,300円でした。どうもごちそうさま。
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