うまいぞ!もつカレー … やきとん「たつや」(沼袋)
1軒目の「ホルモン」から歩いて2分ほど。バス通りを渡った路地の中にあるのが平成22(2010)年3月にオープンした新進気鋭のやきとん店、「たつや」です。
先ほどの「ホルモン」が昭和39(1964)年創業なので、新旧、好対照ですね。
ところで、“もつ焼き”「ホルモン」に、“やきとん”「たつや」。同じように豚の畜産副生物を串に刺して焼く店ながら、それぞれ呼称が違います。
“もつ焼き”派は、立石の「宇ち多゛」を筆頭に、同じ立石の「江戸っ子」、「ミツワ」、金町の「ブウちゃん」、押上の「松竹」、西の方では中野の「石松」、南では武蔵小山の「牛太郎」や雑色の「三平」も“もつ焼き”ですね。はじめて“もつ焼き”と名乗ったお店は、浅草の「千代乃家」だと言われています。
対する“やきとん”派は、東十条の「埼玉屋」に、野方の「秋元屋」に「すっぴん酒場」、池袋の「千登利」、西巣鴨の「高木」、赤羽の「米山」、新宿の「串元」など、圧倒的に都内北西部が多いようですが、南東部にも森下の「山利喜」、浅草橋の「西口やきとん」、秋葉原の「元気」といった“やきとん”の店があります。
“もつ焼き”、“やきとん”以外にも、“やきとり”とひらがなで表記したり、店によってはそのまま“焼き鳥”と書いている店もあります。国語辞典でも“焼き鳥”は『鶏の肉や砂肝などを串(くし)に刺し、たれか塩をつけてあぶり焼いた料理。もとはツグミ・スズメなどを丸のまま焼いたものをいった。今では牛・豚の臓物を用いたものをもいう』(goo辞書)とされているので、けっして間違った表記ではないようです。
阿佐ヶ谷「川名」や新宿「番番」が“焼き鳥”組です。どちらの店も豚もつのみならず、鶏の串焼きもあるのが特徴でしょうか。
さて「たつや」。入口を入ってすぐの、店主の近くに座り、まずはホッピーセット(380円)の赤を注文します。赤というのは、普通のホッピー(白ホッピー)のこと。王冠の模様が赤いので「赤」と呼ぶ店もあるのです。
ちなみに、ホッピーの銘柄としては『ホッピー』と『黒ホッピー』しかないので、ホッピービバレッジ株式会社のみなさんは、『ホッピー』あるいは『黒ホッピー』と、正式な名称で呼びます。白ホッピー、赤ホッピーという呼称は、『黒ホッピー』との違いを明確にするための、それぞれの店の符丁なんですね。
つまみには、もつカレー(350円)を注文。
もつカレーは、もつ煮込みのカレー版。炙ったフランスパンを2枚付けてくれるので、それにもつカレーをのせていただきます。
カレーには、やっぱり黒ホッピーだな、ということで、2杯めはホッピーセット(380円)の黒に変更。さっぱりとした白ホッピーに比べて、ちょっとコクのある黒ホッピー。カレーやチーズなどのつまみには、黒ホッピーのほうがよく合うように思います。
2時間ちょっとの滞在は、席料100円と合わせて1,210円でした。どうもごちそうさま。
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コメント
「55ホッピー」なるものがありまして、この「55ホッピー」を赤ホッピーと称しているお店もありますね。
http://www.hoppy-happy.com/products/55hoppy.html
投稿: 野辺富三 | 2011.02.08 09:43