お新香、レバ刺、焼酎 … もつやき専門店「カッパ」(荻窪)
「やき屋」を出て、同じ荻窪駅北口に残る小さな横丁の中の、もつやき専門店「カッパ」です。
開けっ放しの入口から店内に入ると、コの字カウンター15席分ほどの店内は、ほぼ満席状態。しかしそこは一人の身軽さで、かろうじて空いていたコの字右側の一角にすべり込み、焼酎(300円)にお新香(200円)、それにレバ刺し(2本200円)をタレ塩で注文します。
注文を受けてくれるのは、コの字カウンターの中央に構える店主。奥の厨房には女性が二人いて、下ごしらえや洗い物、お酒の燗づけなどを担当します。
焼酎は、カウンターの下に置かれた一升瓶から、受け皿付きのグラスにたっぷりと注がれたストレート。3杯までしか飲むことができません。
お新香は白菜のぬか漬けで、注文を受けて奥の厨房から出されます。
レバをはじめとするもつ焼きのネタ(すべて豚の畜産副生物)は、コの字カウンターの内側にずらりと並べてスタンバイされていますが、レバ刺しを注文したときのみ、奥の冷蔵庫からレバが出されます。持つ焼き用のレバも、レバ刺し用のレバも、見た目は同じように串に刺されたレバなのですが、生食用としてレバ刺し用のものだけ冷蔵庫保存しているんですね。
他のもつ焼きと同じく、レバ刺しの味付けも、タレと塩が選べますが、レバ刺しの場合だけ“タレ塩”という味付けを選ぶことができ、レバ刺し用の味付けとしてはこれが一番人気のように思います。
レバ刺しのタレ塩は、タレの壷にトプンと浸けてから、塩をパラパラとふってできあがり。タレでレバの甘みが補強されるとともに、塩でさらに甘みが増幅されて、レバのとろっとした甘みをより強く感じることができる味付けです。
続いてはトロ(2本200円)をタレ焼きで注文。「ハイッスゥ~ッ」と受けてくれた店主が、焼き台の上にトロを2本ならべます。トロは豚の直腸のことで、その名のとおりトロリととろける軟らかさに下ゆでされているものが炙られます。
ここで焼き方が店主から、女性に交代。店主の「ハイッスゥ~ッ」という返事に対して、女性のほうは「はいよっ!」、「オッケェーッ!」と、こちらもまた元気よく注文を受けてくれます。
私もナンコツを注文すると、なんとナンコツは残り1本しかないとのこと。それじゃと、オッパイ1本と一緒に焼いてもらおうと思ったら、オッパイも直前に売り切れ。結局はナンコツとカシラを1本ずつということで落ち着きました。味付けは塩焼きで。
この店では、もつ焼きは基本的に2本ひと組で焼いてくれますが、「1本ずつ」とお願いすると、1本ずつ(各100円)の注文も可能です。常連さんたちは、普通に2本ずつで焼いてもらっている人が多いように思います。
先ほどの「やき屋」に続いて、これまた40分ほどの滞在は、焼酎とお新香に、もつ焼き6本で1,100円でした。どうもごちそうさま。
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