広島で初の豚もつ焼き … やきとり「豚鳥(とんとり)」(西広島)
今日は、広島在住の酒場通・オオカワさんと、広島の立ち飲み屋「善吉」の店主・鴉田(からすだ)さんのお二人に広島の酒場をご紹介いただいています。呉から私と一緒に参加してくださったのは遊星ギアのカズさん。遊星ギアのカズさんは呉のみならず、広島の酒場にも造詣が深いので、実際には3人からいろいろと教えていただいているような、とてもありがたい状態です。
お食事処「ふくもと」を出て、再び広電・福島町の電停へ。この路面電車が通っている大きな通りが平和大通りです。
「次の店は歩いていける距離なので、ここから歩きましょう」
と鴉田さん。腹ごなしと酔いざましのためにも、それがいいですね。大賛成です。
太田川放水路をまたぐ、長さ300メートルほどの大きな橋(新己斐橋)を渡ると、そこがもうJRと広電の西広島駅。ここから道なりに南下して、宮島街道を宮島方面に向かうこと約10分。左手のひなびた(ほめ言葉です!)建物の1階にある、まるで小さな横丁のような飲み屋街が、己斐ショッピングセンターです。これはすごいっ。ビルの1階に、新宿ゴールデン街にある古いお店を数軒を持ってきたような感じと言えば伝わるでしょうか。
目指すお店、「豚鳥(とんとり)」は、その奥のほうの一角にありました。
手前側と向こう側とに、まるで2軒のお店のように入口がありますが、そのどちらもが「豚鳥」の入口。以前は1軒だけだったのに、人気が出てきたのでとなりの店も吸収合併(?)して、2軒分を1軒として営業しているんだそうです。
「浜田さんがよく『呉にはもつ焼き屋がない』とブログに書かれていますが、この店には、ちゃんと豚のもつ焼きがありますよ」
とオオカワさん。どれどれとメニューを確認すると、鶏串(狭義の〔焼き鳥〕)と豚串(いわゆる〔もつ焼き〕)の両方が並んでいます。豚串は肝、カシラ、ハラミ、ハツ、タン、シロ、テッポウ、バラの8種類で、それぞれ1本150~200円ほど。鶏串も同じく1本150~200円ほどです。
鴉田さんが予約してくださっていた上に、開店第1号の客として店に入ったので、すんなりと5席分ほどしかないカウンター席に座ることができましたが、とにかくすごい人気で、予約なしでは入れないほどなんだそうです。実際、我われが飲んでいる間にも、何人ものお客さんが入口から顔をのぞかせては、「ごめんなさい。満席です」と断られて帰っていきました。
席に座るとまず、端っこに味噌が盛られた取り皿と、小鉢に盛られた生キャベツ、そしてお通しの〔もつ煮込み〕が出されます。この3品は定番なんだそうです。〔もつ煮込み〕の具材はモツとコンニャクというシンプルなもの。刻みネギがトッピングされています。さっぱりとした、やわらかい味付けですね。
焼酎がいろいろとそろっているようなので、「湯割りにして美味しいのをお願いします」と注文したところ、芋焼酎「赤兎馬(せきとば)」(500円)を出してくれました。
串焼きの1本目は桜島鶏の白肝(150円)です。刻んだ青ネギがたっぷりとトッピングされていて、肝そのものもずっしりと重量感があります。
2本目は豚肝(150円)。こちらには刻んだ白ネギがトッピングされていて、ビジュアル的にも鶏の肝とは異なっています。さっそくいただいてみると、この豚肝の焼き具合がベリーレア。表面をサッとあぶったレバ刺しといった感じです。
3本目は霧島鶏のムネ肉(200円)。表面に柚子胡椒が塗られています。地鶏は肉の味わいが濃厚でいいですねぇ。
次は豚のカシラ(150円)。これまた、ずっしりのボリューム感です。
「赤兎馬」のお湯割りを飲み干して、メニューに『大将のオススメ酒。何がでるかはお楽しみ』と書かれた冷酒(500円)の銘柄を確認すると、なんと呉の地酒「宝剣(ほうけん)」ということで、さっそくそれをいただきます。
5本目はテッポウ(150円)。豚の直腸ですが、下ごしらえがていねいで、ほぼ同じ大きさに切りそろえられたテッポウが、ひと串にずらりと並んでいます。焼き加減もいい!
6本目にいただいた桜島鶏の心残り(150円)は、鶏の心臓上部の血管のあたりなんだとか。もともと鶏のハツは大好きなのですが、この部位も食感がいいですねぇ。
開店から1時間半ほどの滞在は4人で7,680円(ひとりあたり1,920円)。広島で初めて豚のもつ焼きをいただきました。
己斐SC食堂街入口 / 味噌とキャベツ / 「赤兎馬」湯割りとお通し(もつ煮込み)
・店情報
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コメント
豚の焼鳥良いですね!食べてみたいです。ちなみに、豚トロ大好きです。これは、焼鳥ではなく焼肉ですね。
投稿: りゅうちゃん | 2011.04.21 10:56