今夜はウイスキー三昧 … バー「じょうもん」(呉)
年末年始の休みが明けて、5日、6日、7日と三日働いたら週末に突入です。7日の今日は、仕事関係の大規模な新年会を終えたあと、職場の同僚のOさんとふたりで「じょうもん」へ。まずはマッカラン12年をロックで二つ出してもらって乾杯です。
Oさんは、普段はあまり酒のことなど口にしないし、一緒にバーに来たのも今回が初めてなので、
(なれないバーで、注文に困らないようにしてあげなきゃ。)
と気を使って、マッカランを一緒に注文したのですが、飲みながら話をしてみると、ウイスキーのことをすごくよく知っていてビックリです。もの静かで、知識をひけらかさない人のほうが、本当はよく知ってたりするんですよねぇ。お見それいたしました。
それじゃ、と2杯目にもらったのはジョニーウォーカーのブルーラベルです。Oさんは同じくロックで。私は今度はストレートでいただきます。
最初にもらったマッカランがシングルモルト・ウイスキーと呼ばれる、単一蒸留所で作られたウイスキーを瓶詰めしたものだったのに対し、こちらジョニーウォーカーはブレンデッド・ウイスキーという、何種類ものモルトウイスキーやグレーンウイスキーを混ぜ合わせて作られるウイスキーです。
シングルモルトが楽器のソロだとすると、ブレンデッドはオーケストラにたとえられたりします。どちらもそれぞれに捨てがたい味わいがあるんですよねぇ。
ウイスキーの年数表示は、そのウイスキーを構成するウイスキーの中で、もっとも熟成年数が低いものを記載しないといけないルールがあります。「12年もの」といった場合は、混ぜ合わせるウイスキーのすべてが、最低でも12年以上熟成されている必要があるのです。
ジョニーウォーカーの場合は、黒(ブラック)ラベルが12年もの、緑(グリーン)ラベルが15年もの、金(ゴールド)ラベルは年数を表示していないものの18年ものと言われていて、今いただいている青(ブルー)ラベルは何十年も熟成させたウイスキーがいくつも使われているという噂の、ジョニーウォーカー究極のブレンドです。
わが家(東京の自宅)にもブルーラベルとゴールドラベルが、それぞれ1本ずつあるのですが、ずっと飾っているだけで開けられない。なんらかの大義名分がないと開ける踏ん切りがつかないような、そんなウイスキーなのです。
ゆったりとふくよかなジョニーウォーカー・ブルーラベルを味わったあと、最後はピート(泥炭)の香りも濃厚なアイラモルト、ラガブーリン16年のロックでビシッと舌を引き締めて終了です。
2時間ほど楽しんで、お勘定は二人で7,000円(ひとり当たり3,500円)でした。大贅沢をしてもこの値段というのが、さすが「じょうもん」ですね。
そうそう。飲んでる途中でマスターから、小豆島産オリーブの最後の8粒を(ひとり4粒ずつ)おつまみとしていただいたのですが、その緑色の鮮やかなこと。口に含むと静かな油の感覚が、これまたいいのです。イタリアのオリーブの、いかにも「オリーブです!」と言わんばかりの強い油の感覚とはまったく対照的。もの静かな日本の美人と、ラテン系の陽気なイタリア美人の違いといったところなのかなぁ、なんてことを思いました。
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