おばんざいもまた人気 … おでん「魚菜や(ぎょさいや)」(呉)
広島の酒場のことをいろいろと教えていただいているオオカワさんが呉にやってきて、「魚菜や」です。まずは生ビールをもらって乾杯すると、今日のお通しは白和え。
「魚菜や」は、おでんが看板メニューですが、季節のおばんざいが食べられる小料理屋でもあります。本日のお品書きは、地ダコ刺、小いわし刺、小いわし天、タコ天、タラの芽天、豚角煮、牛すじとジャガ芋、煮さば、さばのはぶて焼、節分いわし、ホーレン草のごま和え、アスパラのバター焼、こうや豆腐、ポテトサラダ、メンパチの唐揚げ、タラの白子焼、アンコウの肝。おでんはアキレス、ロールキャベツ、こんぶ、がんもどき、じゃが芋、ごんにゃく、玉子、大根、きんちゃく、ウインナー、ごぼう天、はんぺんです。
そういえば昨日(2月3日)は節分だったのに、なにも節分らしいことをしていないなぁ。単身赴任だと、そういう年中行事に無頓着になっちゃうんですよね。少しは節分らしくしようかと、〔節分いわし〕を注文したら、「それじゃ、豆もどうぞ」と、女将さんが小さな袋入りの節分豆をくれました。これがまたビールのつまみになりますねぇ。
待つことしばし。出てきた〔節分いわし〕は、小イワシではなくて、東京でよく食べるような立派なイワシ(真鰯)を焼いたもの。大根おろしが添えられています。呉でもマイワシを食べるんですね。なんだか、新たな発見です。
オオカワさんは〔タラの白子焼〕をもらっています。そうそう。タラの白子は、白子鍋や、白子ポン酢、ねっとりと生食(=白子刺身)などで楽しめますが、私自身は白子は焼いたのが一番好きですねぇ。芳ばしく焼けた外の薄皮をプチンと噛み切ると、中から白子ならではの、やわらかい甘みをともなった濃厚な旨みがウワッと口の中いっぱいに広がってくる。外は熱いんだけど、中はほんわかといい感じにあったかくて、それもまたいいんだなぁ。
飲み物を音戸の地酒、「華鳩(はなはと)」の燗酒に切り換えて、つまみには〔メンパチの唐揚げ〕をもらいます。メンパチというのは、テンジクダイの呉・広島方面での呼び方らしく、その名のとおり目のパッチリとしたとても小さな魚です。頭を取って下ごしらえすると、半分くらいの大きさになってしまうんだそうですが、その唐揚げは比類がないほどうまいっ! 酒がグイグイと進む魚です。
「華鳩」をおかわりして、関西風と関東風の出汁が選べるおでんは、関東風のほうのガンスをもらいます。このガンスは、広の岡本蒲鉾店のもので、他の店で作っているガンスに比べて野菜が多く、厚みもあるのが特徴。すぐに売り切れてしまう、岡本蒲鉾店の人気商品なんだそうで、「魚菜や」の女将さんもあらかじめ予約をして受け取りにいくほどなんだそうです。
関西風の出汁のほうからはハンペンをもらいます。ハンペンは東京方面独特のおでん種かと思っていたら、こっちにも売ってるんですね。(残念ながら、チクワブや魚のスジはありません。)
1時間半ほどの滞在は、ふたりで4,700円(ひとりあたり2,350円)でした。「魚菜や」の品書きには値段は書いていないけど、けっして高くはないのです。
どうもごちそうさま。さあて、2軒目はどこに行こうかな!
メンパチの唐揚げ / がんす(関東ダシ) / はんぺん(関西ダシ)
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コメント
おでん、おばんざい、日本酒…つくづく日本人で良かったな〜!と私は、思います。この歳(まもなく41歳になります)になって、妙に落ち着いてしまいます。
投稿: りゅうちゃん | 2011.05.17 13:18