今年最初のトークの日 … おでん「魚菜や(ぎょさいや)」(呉)
毎月19日は、「魚菜や」の“トークの日”。ひとり3千円で「魚菜や」の全メニューが飲み食い放題になる(ただし2時間)、お客さま感謝デイなのです。
いつもはお客さんが来てからお通しが出されますが、お客さんが多い“トークの日”には、あらかじめ全座席にお通しが用意されています。
今日のお通しはフキ煮物、タコ煮物、ヤリイカ煮、百合根(ゆりね)、空豆、ぬた(ゲソ入り)の盛り合せ皿(八寸)と、ほうれん草のゴマ和え小鉢です。
店内はL字カウンター10席に、壁際に2席のテーブル席の、全12席ほど。この空間を、通常は女将がひとりで切り盛りしていますが、“トークの日”や貸し切りの営業日などは、奥の厨房に手伝いの女性がひとり加わります。
店に着いたのは午後7時前。空いている何席かのひとつに座り、まずは生ビール(サッポロ)を注文すると、「今日はサーバーのチューブを新しいのに替えたばかりだから美味しいわよ」と、きれいな泡立ちの生ビールを出してくれます。
追いかけるように、つみれ汁と、タイとヒラメのカルパッチョが出されます。ふんわりとやわらかく仕上げられたつみれ団子がいいですねぇ。
“トークの日”のお決まりメニュー(みんなに必ず出される料理)はここまで。この先は、いつもと同じようにおでんや、大皿に並ぶお惣菜などを好みで注文することができます。
今日のお惣菜メニューは、小イワシ刺、〆サバ、タコ刺、小イワシ天、ポテトサラダ、牛スジとジャガイモ、鯛のあら煮、塩さば、ひじきの煮物、とり変り揚げ、玉ネギとエビのかき揚げ、手長ダコの煮物という13種。おでんはいつもと同じく、アキレス、ロールキャベツ、昆布、がんも、がんす、厚揚げ、豆腐、じゃが芋、さつま揚げ、こんにゃく、玉子、きんちゃく、ウインナー、ごぼう天の14種で、関西風のダシと、関東風のダシの二つが選べます。
この店のメニューには、飲み物も食べ物も値段表記はありませんが、びっくりするほど高くはありません。普通に飲み食いして3~4千円程度といったところでしょうか。
生ビールのあとは、「千福」を燗でもらって、料理は、ひじきの煮物をいただきます。
この店の日本酒は「千福」「華鳩」「白鴻」「雨後の月」「宝剣」という、呉で造られた5銘柄。「千福(特選)」は、強い個性はないんだけど、飲みやすくて、バランスのいい日本酒です。
ひじきの煮物には、豆やレンコン、ニンジンなどもたくさん入っています。こういう昔ながらのお惣菜が美味しいんですよねぇ、この店は。
焼き魚も食べたくなって、塩サバを注文。「お腹のあたりと、尻尾のほうとどちらがいい?」と女将さん。う~ん。どっちも好きなんだけどなぁ。よくのった脂のうまみが楽しめるのがお腹側、ぎゅっと締まった魚肉の感触が楽しめるのが尻尾側。どちらも捨てがたい。ちょっと迷って、結局、まん中あたりの部位をもらいます。
塩サバを食べ終えたところで、お酒を「華鳩」の“にごり酒”(冷酒)に切り換えて、つまみは〆サバです。呉で〆サバを注文すると、しっかりとよく浸かったものを出してくれる店が多いのですが、ここ「魚菜や」の〆サバは比較的あっさりめに浸けた、サバそのものの味わいがよく感じられるタイプ。これを生姜醤油でいただきます。
“トークの日”にやってくるのは呑ん兵衛だけではありません。近所の商店で働いているおにいさんは、お酒はいっさい飲めないんだけど、“トークの日”には欠かさず参加されます。丼にたっぷりとついでもらった熱々のごはんをグイグイと食べながら、お惣菜やおでんを実に美味しそうに平らげていく。あっという間に丼ごはんがなくなって、おかわりを注文し、おでんをのっけたりしながら、湯気がいっぱい立ち上る2杯目のごはんも、これまたあっという間になくなって、3杯目。毎回、3合近いご飯をペロリなのです。すっごく勢いよく、しかもとても美味しそうに食べるので、見ているこっちも気持ちがいい。
ただ同じ3合でも、お酒のほうは料理をちびちびつまみながら、ゆっくりと飲みますが、ごはんのほうは早いですねぇ! ガッガッガッと30~40分くらいで食べ終わってしまいますもんね。
あっという間の2時間は3千円でした。どうもごちそうさま。
タイとヒラメのカルパッチョ / フキ、タコ、イカ、百合根、空豆 / ぬた(ゲソ)
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コメント
よいですね!3合ペロリですか!豪快ですね!
浜田さんもお酒を3合ペロリ!
仙台の居酒屋で、お客様感謝デーなんてやっている店あるのかな?
〜円で飲み放題(何種類か限定)はありますけどね。
投稿: りゅうちゃん | 2011.05.06 01:40