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呉呑兵衛の定番コース … 屋台「一二三(いちにさん)」(呉)

「一二三」で豚足


 広島からいらっしゃっているオオカワさんと巡る呉の酒場。3軒目は屋台へと向かいます。今日は金曜日なので「一二三」も開いています。

 「一二三」はリヤカー上の長方形空間の1長辺を調理場として使い、残る3辺はカウンターとして使える造り。ここに10人ほどの客が入れます。また、「一二三」は一連の屋台の並びの端っこにあるので、屋台の横の空間にも(屋外ながら)客が座れるように、小さなテーブルがひとつ用意されています。

 金曜、午後9時半過ぎのこの時間、まだ内側に空きがあり、座ることができました。

 焼酎(いいちこ、400円)を水割りと湯割りでもらって乾杯したら、まずは「一二三」名物の豚足(600円)を注文しておいて、その焼き上がりを待つ間に、おでん(各100円)のコンニャクと糸コンニャクをもらいます。

 1軒目は“とり屋”などでがっつりと飲み食いし、2軒目はスタンドでさらに飲み、そして3軒目は屋台で〆るというのは、呉の呑兵衛の定番コース。近年は、呉の街なかにも大手居酒屋チェーン店や地域のチェーン店などが数多く展開されていて、1軒目は“とり屋”に代わって、そういったチェーン店に行くことも多くなっています。また、人数が少ない場合には、1軒目はおでん屋や小料理など、個人経営の小さなお店に行くことも多いのです。

 今日はというと1軒目はおでんとおばんざいの「魚菜や」でスタートし、2軒目は呉で最古のスタンドバー「どん底」。現在のスタンドは、カラオケ主体の店が多いのですが、老舗「どん底」には創業当時からカラオケはありません。

 さぁ、豚足も焼きあがってきました。茹で冷ました状態で置いてある丸々1個分の豚足を、ひと口大に切り分けて、塩・コショウ・味の素で味付けして、鉄板で焼きあげてくれるのが呉の豚足の特徴です。

 東京などで食べる場合には、同じように茹で冷まして置いている豚足を、ひと口大に切り分けたものを、そのまま、冷たい状態のままで酢味噌をつけて食べることが多いので、呉のように焼いた豚足は新鮮。博多あたりでは、焼鳥を焼くのと同じ焼き台で豚足を炙ってくれるので、表面が炭火でカリッと仕上がっていて、これもこれで美味しいのですが、呉の豚足とはこれまたちょっと違う食感です。呉のは鉄板焼きなので、ねっとり、むっちりとした、いかにもコラーゲンといった弾力感に仕上がるんですよね。

 1時間ほどの滞在は、2人で1,600円(一人当たり800円)でした。どうもごちそうさま。

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「一二三」 / 糸こんにゃく、こんにゃく / 豚足

店情報前回

《平成23(2011)年2月4日(金)の記録》

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コメント

とりや→スタンド→屋台で〆。なんか、雰囲気が醸し出されていて、とてもよいですね!

投稿: りゅうちゃん | 2011.05.24 03:56

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 呉に初めてやって来られたという、横浜の小野さんは、もちろん呉の屋台にもまだ行かれたことがないとのこと。「それじゃ、最後は屋台に行きましょう」と「シロクマ」からまっすぐに堺川沿いの屋台街(赤ちょうちん通り)に抜けて、オオカワさんと私にとっては本日2度目となる「一二三」です。  午前1時近くになっても「一二三」はやっぱり大人気。ずらっと入っているお客さんたちに、右に左にとちょっと詰めてもらって、なん... [続きを読む]

受信: 2011.05.22 19:21

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