二人では食べきれない … 焼肉・ホルモン「ほらふき」(呉)
横浜で一緒に仕事をしていたKさんが、出張で呉にやってきたので、仕事が終わってから呉の街に繰り出します。
「魚と肉とどっちがいい?」と聞くと、若いKさんは「肉のほうがいいです」とのこと。それでは、と向かったのは、前々から行ってみたかった四つ道路(よつどうろ)の「ほらふき」です。
白地に黒で「ほらふき」と染め抜かれたのれんをくぐり、店内に入ると、水曜、午後7時の店内は、すでにお客がいっぱい。
店は右手に4人掛けのテーブル席が2つ。左手は小上がりになっていて、6人掛けの座卓が2つ。全体で20人ほどの大きさを、若い女将さんがひとりで切り盛りしている様子。テーブル席はすでに埋まり、座卓も手前側にはお客が入っています。
「おふたり? こちらの一番端っこのところに入ってもらえますか。予約が入ってるので相席になりますけど。」
と小上がりの座卓の、一番奥の場所を指し示してくれます。
荷物を置いて席に座ると、すぐにお絞りを出してくれながら「鍋でいいですか?」と女将。「はい、ほらふき鍋を1人前、お願いします。あと瓶ビール(キリンラガー大瓶またはスーパードライ大瓶、600円)をください」。
看板メニューのほらふき鍋は1人前が1,800円。この時点では、『まずは名物のほらふき鍋を1人前もらって、それを食べ終わったら、何品か他の料理も注文して、最後にほらふき鍋の汁(つゆ)で雑炊にしてもらえばいいかな』なんて思っていたのです。
しか~し。結論を先に言っておきますと、このほらふき鍋1人前だけで我われ2人は満腹以上。もう何も入らない状態になり、雑炊にも進めなかったのでした。
「3人くらいで食べてもらうとちょうどいいみたいね」と女将さん。恐るべし、ほらふき鍋。
さてさて、注文を終えた時点に話を戻しまして、ビールと一緒に小鉢のお通し(ひとり100円)が2品出されます。このお通しはいろんな種類があるようで、我われは2人だったので2種類出してくれたようです。
テーブル席には中央にひとつ、小上がりの座卓には1卓に2つずつコンロが埋め込んであり、これで鍋物を作ったり、焼肉を焼いたりします。
まわりを見ると、ほとんどのコンロにほらふき鍋がのっています。一番入口に近いテーブル席にいる男女ふたり連れのみが、野菜を焼いたりしながら飲んでいるようです。このふたりはいかにも常連さんらしく、ビールがなくなると女性がトコトコとやってきて、「ビール、もらうね」と女将さんに声をかけながら、我われが座っている場所のすぐ横にある冷蔵庫からビールを持っていったりしています。
ほとんど待つこともなく、我われのほらふき鍋もやってきました。「予約のお客さん用に用意してたのを先にお出ししますね」と女将さん。これはありがとうございます。奥ではすでに次の鍋がスタンバイされつつあります。
コンロに据えられたほらふき鍋は、白菜、モヤシ、エノキ茸などの野菜がてんこ盛りで、その上から、この店独自の辛味ダレがかけられています。野菜の山越しによく見ると、豆腐や平天、うどんなども入っているのが見えますが、肝心のホルモンはこの状態で確認することはできません。たぶんこの野菜の山の真下あたりにあるんだろうなぁ。それほど野菜が多いのです。
しばらくするとクツクツと沸き始めました。
ニラとキャベツがてんこ盛りの博多のもつ鍋は、火が通ると野菜の山が沈み込んできて、できあがりがわかりやすいのですが、このほらふき鍋はモヤシが多いこともあるのか、けっこう待ってもあまり沈み込まず、相変わらず高い山の状態です。
「混ぜてみましょう」とKさんが山ならしをしますが、それでも汁の上に野菜が顔を出しているような状態。そろそろ食べられそうです。
瓶ビールをおかわりして、食べても食べても減らない野菜と奮闘(でもおいしい!)していると、やっとホルモンが見えてきました。センマイや腸などの牛ホルモンが、比較的大きなかたまりで何切れか入っています。
我われ2人は、結局、この鍋だけでギブアップ。おいしいのですが、これ以上、お腹に入りません。
まわりはと見ると、ほとんどの客が3~4人連れ。3人で1鍋がちょうどいいくらいで、4人だと、それにちょっと具材を追加したりしているようです。
そして我われ以外のお客さんは、ほらふき鍋の最後はご飯と生卵を出してもらって、雑炊にして〆ています。
冬場はいつもいっぱいのようで、予約をしてから来るのがよさそうです。
1時間半ほどの滞在。お勘定は二人で3,200円(ひとりあたり1,600円)でした。どうもごちそうさま。次は3人以上で来なきゃね。
「ほらふき」 / お通し2品 / グツグツ煮ても、まだ山は高い
山をならしてできあがり / やっとホルモンも見えてきた / 満腹で雑炊に至らず..orz
・店情報
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