東京で食べたいものは … もつ焼き「石松(いしまつ)」(中野)
東京に帰ってくると食べたいのが“もつ焼き”、飲みたいのが“ホッピー”です。
そんなわけで、中野駅南口の「北国」を出て、今度は北口側に広がる中野5丁目の酒場街へ。目指すは「石松」です。
カウンターのみ、普通に座って7席、がんばって詰めても9席くらいの店内は、満席で入れないことも多いんだけど、今日はどうかな!?
よしっ。空いてる!
午後9時半の店内は、ちょうど入れ替わり時間帯なのか半分ほどの入り。奥のほうには常連にして、中野の酒場通でもあるSさんたちの姿も見えます。
「こんばんは」と店内に入り、カウンターのまん中、やや前側に座り、ボトルキープしている金宮焼酎を黒ホッピーでいただきます。
最近、ノンアルコールビールも各社から発売されていますが、ホッピーは実はノンアルコールではありません。アルコール度数1%未満という少量ながら、ちゃんとアルコールが入っているのです。少量といえどもアルコールが入っているのと、いないのと。こんなにも味が違うのかと思うくらい、ホッピーはうまいっ!
白ホッピーとも呼ばれる、もともとのホッピーがプレーンな味わいなのに対して、後からできた黒ホッピーはその味わいにコクがあるのが特徴。チーズやカレーなどにもよく合うアルコールドリンクとなります。
今日のお通しはセンマイ刺。ここ「石松」では、豚もつを中心に、少量ながら牛もつも仕入れているのです。
西日本エリアでは、食肉は牛や鶏の流通が多いようですが、東京も含む関東圏では圧倒的に豚。テレビ番組などでもよく紹介されているとおり、カレーや肉ジャガに入る肉も、関東圏では豚肉が標準的です。
そして、その豚肉が出れば出るほど、畜産副生物としての豚もつもどんどん出てくる仕組みです。
食肉市場に豚が運ばれてくると、まず頭や手足の先、そして内臓が落とされ、それ以外の部分が精肉処理ルートへと回っていきます。この最初に落とされる、精肉ルートにのらない部分が豚もつなのです。
だから、学校給食の需要が減る夏休みの時期などは、豚肉の流通量が減るため、それに合わせて豚もつの流通も減ってしまうんだそうです。
せっかくSさんもいらっしゃるので、にっきーさんにもメールしてみると、これからこちらに向かってくれるとのこと。
もつ焼きのほうは、先客の注文に便乗してネギマ(120円)やガツ醤油(100円)をいただきます。
にっきーさんも到着。今飲んでいる金宮のボトルは、にっきーさんとも連名なのですが、このボトルのほかに、にっきーさんはブラックニッカ・クリアブレンド(ウイスキー)もキープされていて、それをソーダ割りでいただきます。
そして、店主に無理をお願いして作ってもらったのがレバ刺です。
昔は人気メニューだった「石松」のレバ刺ですが、現在のメニューにはレバ刺はありません。店主も自らは絶対に出しません。昔から通い慣れたお客さんから「危険は承知のうえで、どうしても(昔のように)レバーを生で食べたい。自己責任で食べるから出してくれ」と強要された場合にのみ、(レバーの鮮度や状態、季節などを勘案しながら)仕方なく出してくれることもあります。
このレバ刺も、そうやって頼みこんで出してもらった一品。そうしてでも食べたいくらい信頼のできる店じゃないと、生肉や生の内臓は食べられないし、食べたくないですよね。
さらには、これまた名物のツクネ(150円)をタレと塩で、それぞれ1本ずつ焼いてもらって、日付けが変わる頃まで2時間半ほどの滞在は、ふたりで1,800円でした。どうもごちそうさま。
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コメント
6月4日の用賀でのイベントお疲れ様でした。『古典酒場コーナー』での店番もお疲れ様でした。皆様けっこう集まったらしいですね!私も行きたかったです。浜田信郎様、ありがとうございました。
投稿: りゅうちゃん | 2011.06.08 22:01
最近忙しくて飲みにいけない・・・・・
たまにはどっぷり、自分の趣味嗜好に合った飲み屋で、じんわり飲みたいなぁと、思っちゃって、そこで妄想状態、思考停止しちゃいますね☆
呉のお店も、拝見してて夢が膨らみますが、都内のお店に関しては、現実的に心身が反応するんですね~www
投稿: や~や | 2011.06.20 23:48