締めはホルモンうどん … お好み焼き「のぶ」(呉)
早いもんで、呉に来てもう1年。去年は自分が送別会で見送られる側だったのに、今年は呉で、東京・横浜方面に転勤していくメンバーを送別です。
1次会は魚介類を中心とする酒肴でたくさん飲み食いして、2次会はスタンドに行ってカラオケも歌いつつ盛り上がります。
1次会が終わったところで、用があったりする少数が抜け、2次会が終わったところで普通の人は解散。何人かの呑兵衛が残って、さらに屋台でちょっと飲んでから〆るというのが会社での宴会の標準的なパターン。
今日も今日とて、最後に残った3人で屋台に向かおうとしたら、先輩のNさんから「お好み焼き屋に行こう」という提案。
「えっ? もう11時半なのに、こんな時間に開いてるお好み焼き屋、あるんですか?」
「あるっ! ここ!」
とNさんが指差したのは、2次会のスタンドがあるビルからも程近いビルの2階。そこに緑と白の2色の下地に、黒字で「お好み焼 のぶ」と書かれた電灯看板。おぉ、たしかにお好み焼き屋だ。
いつもよく通る場所なのに、こんなところに、こんな店があるなんて、ぜんぜん気がつかなかったなぁ。
1階にも看板が出てれば、もしかしたら気がつくかもしれないんだけど、1階にはそういうものは全く出ていないばかりか、入口はまるで普通のアパートの入口のよう。これはまさに、知る人しか来ることができない、ほんとの隠れ家のようなお店ですねぇ。
「こんばんわぁ」と入った店内は、広島のお好み焼き屋ではよく見かける、L字カウンター全体が鉄板になっているスタイル。
広島のお好み焼きは、注文するとお店の人が焼いてくれて、できあがったら、鉄板の上をすべらせて目の前に出してくれます。これをコテで切り分けながら、そのコテのままハフハフといただくのです。
L字カウンター10席ほどに加えて、小上がりの座敷席も1卓(4人掛け)ありますが、この座敷卓には鉄板はなくて、焼きあがったものを運んでくれる仕組みです。広島のお好み焼き屋では、テーブル席や座卓であっても『自分で焼く』ということは、まずないようです。(「関西風」とうたっている店は自分で焼きます。)
そんな鉄板カウンターに3人ならんで座って、まずは酎ハイ(400円)をもらって乾杯すると、Nさんがメニューにはないガンスを注文。ガンスは呉あたりの名物で、さつま揚げの材料と同じような魚のすり身の中に、刻んだ玉ネギや唐辛子を練りこんで四角く整形し、パン粉をつけて揚げたもの。これをお好み焼き用の鉄板であたためて、食べやすいように4分割して出してくれます。
そして、Nさんが「この店でのオススメ!」というホルモンうどん(700円)を1人前だけ注文すると、鉄板の上では、まずホルモン(牛の腸)が炒められ、モヤシ、玉ネギ、キャベツなどの野菜が投入されたあと、うどんがひと玉。ジャァ~ッと炒められているホルモンうどんは、「ほんとにこれが1人前?!」というようなすごい量です。
できあがったものを小皿に取り分けながらいただくと、つまみとしてもいいし、〆の炭水化物としてもいいしで、たしかにこれはおすすめだ。
お勘定は3人で3千円ほど(ひとり千円ほど)でした。どうもごちそうさま。
「のぶ」の入口 / がんす、奥はホルモンうどん / 皿に取ったホルモンうどん
・店情報
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