東京名店めぐり2軒目 … おでん「二毛作(にもうさく)」(立石)
「宇ち多゛」を出て、今日の2軒目は同じ仲見世商店街の筋向いにある、「二毛作」です。
バス・ペールエール(500円)をもらうと、お通し(200円)としてイカの塩辛が出されます。これは渋い。塩辛の持つ塩分と、アミノ酸の旨み、そしてイカのたんぱく質。完璧な酒の肴です。
もともとは、おでん種を売るお店(丸忠蒲鉾店)が終わってから、夜の部として、そのおでんを主力商品とする酒場として営業したことから「二毛作」という店名だったのですが、4年前から、おでん種屋のとなりにしっかりとした店舗を構え、本格的な酒場としての営業が始まりました。
二毛作経営ではないので、「丸忠蒲鉾店」の営業が終わるのを待つ必要もなく、平日は午後2時から、土曜日は正午から、日曜日は午後1時からと、早い時間から飲み始めることができるようになりました。
『大人の遊園地』とも称される立石で、「宇ち多゛」から「二毛作」へという、1次会~2次会の流れは、4年間の間にしっかりと定着してきているように思います。
なにしろ、ここ「二毛作」には、「宇ち多゛」にはないおでんがあり、そして鮮魚がある。
おでんは、いつものネタとして、大根、じゃがいも、玉子、がんも、厚揚げ、はんぺん、すじ、つみれ、もち入りきんちゃく、ちくわぶ、焼きちくわ、こんにゃく、白滝、高野豆腐、中華揚、生姜天、いか天、ゴボー天、あさり天、ギョーザ巻、シューマイ巻、ウィンナー巻、ゴボー巻、ゲソ巻、うずら巻、チーズ巻、昆布、タコ、ツブ貝、エビ巻、フランクフルト、大粒しいたけ、などが並んでいるほか、季節ごとの旬の食材を食べることができるのも、この店の大きな特徴です。
今の季節であれば、「旬の竹の子」(300円)や、「千住ねぎ」のおでんがそれです。ほかにも、大粒カキのおでん(500円)や、トマトのおでん(400円)、青のりのおでん(200円)などが黒板に書きだされています。
そんな中から「旬の竹の子」を注文すると、楕円形のカレー皿のようなお皿で、たっぷりのスープと一緒に出される竹の子。スプーンも添えられていて、スープも飲みやすくなっています。このスープがこれまたうまいこと!
魚介類のほうは、サザエ刺身(600円)、金目鯛刺身(700円)、鯖の酢〆(700円)、いわしのなめろう(500円)、アワビ酒蒸し(700円)、白子ポン酢(700円)、いかの肝焼き(600円)、本つぶ貝刺(うに正油添え)(950円)、うに刺(950円)、いか刺(600円)、ハマグリ酒蒸し(600円)、鯨刺(600円)といったところ。
この魚介類の品揃えのすばらしさに、先日出版したばかりの「さかなマニア」でも、ここ「二毛作」を掲載させていただいたのでした。
日本酒も宮城の「伯楽星」(800円)や「生(き)もとのどぶ」(奈良、700円)、「神亀 真穂人」(埼玉、700円)、「竹鶴 純米原酒」(広島、700円)などの厳選された数本が並んでいて、この店の肴(さかな)を引き立てます。
さっくりと1時間ほどの滞在は、ちょうど千円でした。どうもごちそうさま。
バス・ペールエールとお通し / 黒板メニュー / 旬の竹の子
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