週に1度、焼酎を2杯 … 宣伝酒場「春駒(はるこま)」(新広)
「おとうさん、ちゃんと2杯で止(や)めた? 3つ飲んでない?」
「いや、2つしか飲んじょらん」
車で迎えに来た、娘さんらしき女性に、そう返事する年配の男性客。
このおじいさんは、医者から酒を止められていて、週に1回だけこの店にやってきて、焼酎を2杯だけ飲んで帰るんだそうです。
私が店に入ったときに、ちょうどそのおじいさんの1品目のつまみであるイカ刺(500円)が出されたところ。おじいさんは最初の焼酎で、ゆっくりとイカ刺を食べた後、焼酎をおかわりして、なんと鳥足骨付(500円)の親のタレ焼きをペロリと2人前! そうとうな健啖家(けんたんか)ですねぇ!
しかも、噛んでいるうちに顎(あご)が疲れてしまうほど硬い親鶏のほうですから、歯も顎も、ものすごく丈夫。お酒を止められているというのがウソのようなお元気さです。
いつも家族の方が車でこの店に連れてきてくれて、おじいさんが食べ終わるのを見計らったように迎えに来てくれるんだそうです。ここに来るのが、週に1度の唯一のレジャーなのかな。とても微笑ましい光景です。
鳥足骨付(500円)は、ほとんどの客が注文するこの店の名物。「親」と「ひな」の2種類のもも肉があって、味付けはタレ、塩、味噌の3種類から選びます。
私はここでは「親」しか食べたことがないし、「ひな」を食べている人を見かけたこともありません。それくらい「親」の人気が高いのです。
味付けのほうはタレと塩が半々くらいで、味噌はたまぁ~に出るといった感じ。
この店には味噌皮(みそかわ、450円)という料理もあって、この料理が好きな人は鳥足骨付も味噌で注文するんだそうです。どちらも同じ味噌が使われます。
私は今日は麦焼酎を水割り(350円)でもらって、タラの芽の天ぷら(400円)をいただいたあと、鳥足骨付の親を塩でもらいます。この鳥足骨付をチビチビと齧りながら飲む酒がうまいんですよねぇ。噛めば噛むほど味が出る様子は、スルメにも相通ずるものがあります。
ゆっくりと1時間半ほどの滞在。お勘定は1,250円でした。
呉に戻って、屋台の「一二三」。ここでも焼酎(いいちこ)の水割り(400円)をもらって、つまみはメザシ(9尾450円)。最後はラーメン(500円)で〆て、お勘定は1,350円。どうもごちそうさま。
「春駒」タラの芽の天ぷら / 「一二三」メザシ / 中華そば
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