朝から飲める大衆食堂 … お食事処「寿(ことぶき)」(呉)
典型的な呉スタイルのお好み焼きが食べられる店があると聞いて、土曜日の昼食を食べにやってきたのは、堺川沿いにあるお好み焼き屋、「やました」です。店についたのは12時40分。ちょっと遅めの昼どきですが、狭い店内はお客さんでいっぱい。
「ひとまわりして、また来ます」
と声をかけて、れんが通りの北の端にある大衆食堂「寿」へ。朝10時から夜8時まで、中休みなく営業している「寿」は、どの時間帯に来ても必ず飲んでいるお客さんがいる。というか、飲んでいない(食事だけの)お客さんというのは、ほとんど見たことがない。今日も昼から大勢の人たちが飲んでいます。
4人掛けのテーブルがずらりと並ぶ店内の、テレビが見えやすい場所のテーブルを選んで座り、まずは大瓶のビール(600円)をキリンで注文。入口横の冷蔵ケースからスパゲティサラダを持ってきて飲み始めます。冷蔵ケースの料理には値段は書かれていないのですが、それほど高くはありません。(あとで逆算してみたところ、さっきいただいたスパゲティサラダも150円だったようです。)
さらには、おでん(各100円)の平天と厚揚げをもらって、1時間弱の滞在は950円でした。
再び「やました」に戻ると、今度は右手壁際のカウンター席に空席ができていて、座ることができました。午後2時前でも、まだお客さんが多いんだなぁ。
お好み焼きのメニューはとてもシンプル。肉玉お好み焼き(480円)をベースに、肉玉そば入り、肉玉うどん入りが、それぞれ550円。肉玉そば・うどんミックスが580円。これにイカ天を入れると、それぞれ80円増し。お好み焼き以外の焼き物は、肉玉焼きそば(480円)と肉玉焼きうどん(480円)の2品だけ。
それとは別に、店内におでん鍋が置いてあり、おでんはそれぞれ1本90円。
そして、私にとってはこれが一番重要なポイントですが、残念ながら飲み物はキリンレモン(110円)しかありません。
ガビーン。お好み焼きで飲むビールを楽しみにしてきたのになぁ。
ただでさえ、これだけお客さんが多いので、酒類をおくと客の回転が悪くて仕方ないからなんでしょうね。
私は肉玉そば入りのお好み焼き(550円)を注文。呉スタイルのお好み焼きは、広島のお好み焼きと同じように丸く重ね焼きしたあと、最後にそれを二つに折るのが特徴です。
とっても美味しいんだけど、やっぱりビールがほしい。
夕方は、出版社から届いたばかりの「古典酒場 Vol.10」(980円、三栄書房)を携えて、屋台の「一二三」から「富士さん」へ。
「古典酒場」に連載中の「呉酒場さんぽ」。今回は『屋台』をテーマとして、「一二三」と「富士さん」の2軒を取り上げさせてもらったのでした。通常、掲載店には、出版社から直接掲載誌が届けられるのですが、なにしろ今回は屋台なので、郵便物が届かない。そこで掲載店の分も私宛てに送ってもらって、お礼かたがた、掲載誌を持って行ったような次第です。
とは言うものの、根が呑兵衛なので、本だけ渡して帰るというわけにはいきません。「一二三」ではメザシ(450円)を炙ってもらって、焼酎(いいちこ)の湯割り(400円)を1杯で、合計850円。「富士さん」では芋焼酎を湯割り(400円)でもらって、おでん(各100円)は鶏もつ、がんす、牛すじ(切り出し)を1本ずついただきつつ「古典酒場」談義。お勘定は700円。
そのあとは「シロクマ」にまわって、ひとしきり飲んだあと、再び「一二三」へ。ゆで卵(100円)を1個もらって、焼酎(いいちこ)の水割り(400円)を飲んだあと、中華そば(500円)で〆。「一二三」のお勘定は、ちょうど1,000円でした。どうもごちそうさま。
| 固定リンク | 0
コメント