とり竜田揚げのおでん … おでん「迷亭(めいてい)」(呉)
呉駅横の「森田食堂」で軽く飲みながら電車待ちをして、広交差点の「あわもり」へ。さっそく泡盛(160円)をもらって、まずはスジ、カワ、キモの3本(おでんはすべて1本90円)からスタート。さらに泡盛をおかわりして、厚揚げ、イワシ団子、ネギマ。3杯目の泡盛で棒天、玉ネギをもらって、1時間ほどの滞在は泡盛3杯+おでん8本で1,200円。閉店まであと1週間となりました。(注:「あわもり」は2011年3月末に閉店しています。)
「あわもり」を出て呉に戻り、今日の3軒目は、私自身初訪問となるおでんの「迷亭」です。
店内はL字カウンター12席のみ。Lの手前側、短辺の部分に空きがあったのでそこに座り、特に銘柄は指定せずに燗酒を注文すると、店主が仁方(にがた)の「寶剣(ほうけん)」純米酒を取り出して、チロリで、温度計を確認しながらきっちりと燗づけし、竹の器(ぐいのみ)で出してくれます。
ここは、おでんの専門店。つまみも、おでんしかない様子で、一番奥に据えられたおでん鍋の向こう側の壁に、今日のおでん種が書かれた短冊が、ずらりと並んでいます。
今宵は、とうふ、大根、たこ、すじ、ウインナー、じゃがいも、つみれ、アスパラ、ひら天、えりんぎ、糸こんにゃく、ねぎ、玉子、がんもどき、きんちゃく、山芋、三ツ葉、しいたけ、とり竜田揚、はんぺん、あぶそば、厚揚、しめじ、こんにゃく、といったところ。
お酒もおでんも、値段は明記されていませんが、公式サイトによると、おでんは1本100~500円で、日本酒20種ほどは、それぞれ正一合が600円だそうです。
そんな中から、まず豆腐を注文すると、丸皿に大きな豆腐がどんと取り出されたあと、刻み海苔がトッピングされ、さらにおでん鍋の中に据えられている小鍋から、エリンギ、水菜、カイワレ大根を取って添えてくれます。こうなると単なるおでんではなくて、立派な一品料理ですね。
「薬味もいろいろあるけんね。これがポン酢醤油」と、その豆腐を出してくれながら説明してくれる店主。店は昭和31(1956)年生まれの店主と、それを手伝う若い女性の二人で切り盛りされているようです。若い女性のほうはアルバイトらしく、曜日で手伝う人が決まっている様子。
お酒をおかわりして、「これもおでんなの?!」と疑いつつ、“とり竜田揚”を注文。注文を受けてから、串に刺さった“とり竜田揚”がおでん鍋に投入され、しばらく煮た後、レタスや紅生姜などと一緒に丸皿に盛られて供されます。う~む。これもまた立派な一品料理だなぁ。
「寶剣」の燗酒2杯と、おでんが2品で、お勘定はちょうど2,000円でした。どうもごちそうさま。今度は1軒目としてやって来て、たっぷりと食べたいですね。
「あわもり」すじ、かわ、きも / 泡盛梅割り / おでん「迷亭」
・店情報
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