呉名物の細うどんで〆 … 大衆食堂「森田食堂(もりたしょくどう)」(呉)
仕事関係の飲み会が午後8時半ごろに終了。
『この時間ならば、まだ「森田食堂」が開いてるじゃないか!』
ということで大急ぎで駅前に出て「森田食堂」に飛び込むと、先客3名ほど(それぞれ男性ひとり客)が静かに飲んでいるところ。あぁ良かった。これならゆっくりとやってきても大丈夫だったかもしれないですね。
私もテーブル席の一角に腰を下ろし、飲んだ後の〆(しめ)の炭水化物として、うどん(300円)を注文します。
料理の出が早いのが、この店の大きな特長のひとつ。うどんも、ほとんど待つこともなく出てきました。
メニューには単純に「うどん300円」と書かれていますが、ここ「森田食堂」のうどんは、イリコ出汁を薄口醤油で味付けし、呉独特の細麺のうどんを入れたもの。具は薄くスライスした蒲鉾(かまぼこ)と刻みネギ、そして天かすだけと、とてもシンプルです。
その昔、食事の時間も極力短時間で抑えたい海軍さん(工廠の職工さんなども含む)のために、できるだけ早く茹で上がるようにと、この細麺のうどんが作られたそうなのですが、いまやそれが呉の名物となって「細(ほそ)うどん」という名前で呼ばれるようになりました。
特に「細うどん」と銘打っていなくても、古くから続く呉の料理屋でうどんを注文すると、必ずと言っていいほど、この「細うどん」が出されます。
さて今月は、6月3日(金)に横浜への出張のついでに野毛の酒場めぐりをし、翌土曜日は「宇ち多゛」から始まるロングラン飲み会を楽しんで、日曜日の夜、呉に到着。
6月8日(水)は、仕事を終えて広(ひろ)に出て、宣伝酒場「春駒」で、いつものように鳥足骨付の親。今回は初めて味噌焼きでいただきました。味噌焼きで食べると、カリッと焼けた皮の部分がいいですねぇ!
6月10日(金)は、またまた出張で横浜へ。仕事終了後に、横浜駅東口の「まるう商店」でたっぷりと魚料理をいただいて、二次会はそのすぐ近くのバー「ラストワルツ」。そのあとは自宅近くまで戻って、都立家政の「ばりこて」から「イルカ」へ。これも定番コースになりつつありますねぇ。
翌6月11日(土)は、故郷(いなか)の友人が上京してきて、久しぶりにフランス料理の「北島亭」から、レストラン・バー「赤坂グレース」へ。
日曜日(6月12日)の夜に呉に戻ってきて、火曜(6月14日)、水曜(6月15日)と、仕事関係の飲み会が続いた後、ここ「森田食堂」に〆の細うどんを食べに来たのでした。
スルスルッと10分ほどで細うどんを食べ終えて、お勘定は300円。「ありがとうございました!」という女将さんの笑顔に見送られながら店を後にしたのでした。
「春駒」鳥足骨付 / 「まるう商店」生しらす / 「北島亭」生ウニのコンソメゼリー
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コメント
ほっとしそうなおうどんですね。
基本出汁がきちんとしていそう。
しかもリーゾナブル。
三州屋の鳥豆腐の旨みスープから始まり、
調味料なしで美味しい料理、懐かしいです。
それが我が家の基本で、食事をするときに、
調味料を使わない日々です。
ここのスープ各種に加え、うどん出汁も気になるなぁ。
優しい味!でなくて、何系味くらいに教えて下さい(>▽<;)
投稿: ここちき | 2011.09.01 00:15
あ、でもうどんはイリコ出汁に薄口醤油ですね!
うどん、そば、おでんは我が家も薄口醤油なので、
常備しています。
今度いりこも常備でやってみます^^
投稿: ここちき | 2011.09.01 00:19
うどんもスープも中華そばも、基本的にはすべてイリコ出汁を薄口醤油で味付たもの。
おっしゃるとおり、しっかりと旨みが引き出されたイリコ出汁を、少量の調味料(薄口醤油)で味付けするのが、やわらかい味わいの決め手です。
そう聞くと、みなさんどっさりとイリコを入れたりするらしいのですが、過ぎたるは及ばざるがごとし。「森田食堂」で使うイリコの分量は、みそ汁1椀あたりイリコ1尾くらい。「えっ?」と思うほど少量です。
そのかわり、前の晩からイリコを入れて、翌朝までしっかりと出汁を取る。これが「森田食堂」ならではの味を出す秘訣なんだそうです。
投稿: 浜田信郎 | 2011.09.01 23:23