鍋焼きうどんで燗酒を … そば処「平原(ひらはら)」(呉)
そばで酒を飲むことはできるんだけど、うどんで飲むのはちょっとなぁ。
昔はそう思っていたものですが、野方の手打ちうどん酒房「さぬき亭」の焼きうどん(650円)を食べて、「うどんも酒に合うかも!」と宗旨替え。その後、同店の鍋焼きうどん(700円)をつまみにお酒をちびちびとやったりし始めたのでした。
今日も今日とて、呉のそば処「平原」で、「鍋焼きうどんと中ジョッキまたはお酒のセット」(900円)を、燗酒とのセットで注文し、鍋焼きうどんができるまでのつまみとして、板わさ(180円)ももらいます。
予想どおり、燗酒(千福上撰1合、単品なら380円)と板わさはあっという間に登場しました。板わさは厚く刻んだ6切れが大葉の上に盛られ、横にワサビが添えられています。それとは別に醤油皿が出され、まるでお刺身のような感じ。生(なま)ものを置いていない店で、刺身の代わりとしてつまむのにちょうどいいんですよね、板わさは。
ただし、ここ「平原」には刺身も置いていて、マグロ、甘エビ、イカソーメンの盛り合せが480円です。
他にもつまみ類は意外に豊富で、天ぷら盛り合わせ(450円)、チキンナゲット(230円)、枝豆(150円)、フライドポテト(180円)、冷奴(150円)などが並んでいます。冬場は寄せ鍋(480円)や湯豆腐(200円)なども登場し、まさに飲めと言わんばかり。
ここ「平原」の創業は昭和59(1984)年。今年で創業27年になります。そばもうどんも自家製麺で、注文ごとにゆでるのが特長。天ぷらも通し揚げです。
店の肩書きは「そば処」となっているものの、うどんも人気です。というか、私がこれまで見たところでは、うどんのほうが人気で、たまにざるそば(400円)を食べている人を見かける程度。おろしそば(470円)なんかもおいしいんですけどね。
呉もやはり「うどん文化圏」なので、そばよりも、うどんのほうが人気があるんでしょうね。
さぁ、鍋焼きうどんも出てきました。大きな海老天や、半熟の玉子、鶏肉、椎茸、春菊、蒲鉾などなど、具だくさん。
まず半熟の玉子を、レンゲを使って添えられた小鉢に取り、そこに鍋焼きうどんの汁(つゆ)を少し入れて、半熟玉子をつぶしながら混ぜます。こうして濃厚な玉子ダシを作っておいて、具をひとつ取っては、その玉子ダシにちょいとつけて食べ、酒をチビリ。鍋焼きうどんの汁をすすっては、酒をチビリ。ときどきうどんも食べて、酒をチビリ。
鍋焼きうどんで酒を飲む場合、どうしても寄せ鍋で酒を飲むときと同様に、具が先行しがちになります。ときどき意識的に麺を食べるようにしないと、最後にクタッとのびた麺だけが残るので注意が必要です。
カツ丼や親子丼などで酒を飲むときも同じような注意が要ります。具だけをつまみにお酒を飲んでしまうと、最後にもはや冷めかけた白飯だけが残ります。こうならないように、いいバランスで食べ進まないといけないんですよねぇ。
最後に、鍋焼きうどんの汁を少しだけ残しておいて、このスープで燗酒を飲み干して終了。お勘定は1,080円でした。どうもごちそうさま。
| 固定リンク | 0
コメント