電車を待つ間にかるく … 「森田食堂(もりたしょくどう)」(呉)
会社を18:20に上がり、新広(しんひろ)駅経由で「あわもり」に行こうと呉駅へと急ぎます。
(18:40発の広方面行きが、ちょっと遅れていたら乗れるのだが)
という淡い期待を抱きつつ急ぎ足で向かうも、18:40に呉駅に着いたちょうどそのときにプシュンと電車のドアが閉まるのが見えます。残念。いつも遅れ気味の呉線なのに、こういうときだけピッタリとオンタイムで走っているのが悔しいなぁ。
この時間帯、ほぼ10分おきに電車が出ているのですが、18:40のあとは19:00と、ここだけ20分、間があいているのです。それじゃ、20分1本勝負で「森田食堂」に行ってみましょうかね。こういうときに駅から近い店は便利です。
18:40の店内はけっこうにぎわっていて、手前のテーブル(6人掛け)の向かって右端にサラリーマン二人連れが向かい合って座り、奥のテーブル(6人掛け)では、女性も含む4人連れのグループが、それぞれ飲みながら談笑しています。いずれも常連さんの様子。右手のカウンターでは男性ひとり客が、ビールとつまみを食べたあとらしく空瓶と空のお皿をわきに置いて、ラーメンで〆ています。
「こちらにどうぞ」
と女将さんに示されたのは、手前テーブル壁際の、ちょうどテレビの正面。なるほど。いい場所ですね。
「瓶ビールをお願いします。大瓶(510円)で」
「アサヒとキリン?」
「キリンにしてください」
「はいよっ」
と入口横の冷蔵庫からキリンラガービールを1本取り出して、いつものように景気よくスパンッ! と小気味良い音を立てて線を抜いてくれます。これが「森田食堂」の大きな特長。昼から午後6時までを担当しているおねえさんも、同じようにスパンッと栓を抜いてくれます。
そのビールをグラスに1杯、クゥ~ッと飲み干してから、おもむろに立ち上がり、つまみを選びに行きます。選びに、といっても、今日のつまみはもう決めています。この店の定番メニュー、小イワシの煮物(300円)です。冷蔵ケースにずらりと並んだ小イワシの煮物が入った小鉢からひとつを取り出して、「温めてください」と女将さんに手渡します。
自分で料理を持ってくる形式の大衆食堂では、電子レンジの温めもセルフサービスで行う店が多いのですが、ここ「森田食堂」では、電子レンジによる温めは店の人がやってくれます。
チーン!
と音がして、ちょうどいいくらいに温まった小イワシの煮物が目の前へ。頭と内臓だけを取って、骨ごと煮込んだ小イワシは、小さいけれども濃厚な旨みで、骨もぜんぜん気にならないばかりか、むしろその骨の食感もビールのいいつまみになります。
となりのサラリーマン二人連れが、「さぁ、そろそろ帰るか」と立ち上がると、お勘定は二人で2,450円。ひとり1,250円ずつです。カウンターのおじさんもお勘定をして、こちらも大瓶ビール(510円)と湯豆腐(300円)、そしてラーメン(400円)で合計が1,210円と、さっきの二人連れのひとり分と同じくらいです。このくらいのお勘定なら、毎日でも飲めるんですよねぇ。1,500円を超えると、ちょっときびしい。
小イワシの煮物を汁まで飲み干したところで大瓶ビールも終了。約20分の滞在で、お勘定は810円でした。どうもごちそうさま。
結果的に、ねらっていた19:00の1本後、19:10発の電車に乗るのにちょうどいい時刻になりました。
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