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春はやっぱりさくら鯛 … 居酒屋「鳥八茶屋(とりはちちゃや)」(呉)

鯛の頭酒蒸し


 4月に入り、呉の桜も満開です。この時期に取れる真鯛(まだい)は、“桜鯛(さくらだい)”という特別な名前で呼ばれるほどの逸品。ふだんは深いところに生息している真鯛が、桜の季節になると産卵のために内湾の浅瀬にやってきます。これが脂がのっていて美味しいので、特に“桜鯛”と呼ばれるようになったんですね。

 今日は会社からの帰り道に、同期入社の同僚・H君とばったりと一緒になり、新入社員時代(今から30年ほど前)にもよく行っていた「鳥八茶屋」へ。ここはカウンター席から、数人用の個室、さらには大きな座敷までそろっていて、ひとり飲みから、大規模な宴会まで、ふところ深く対応してもらえるのです。

「いらっしゃいませ。おふたり? カウンターでも座敷でも、お好きなところへどうぞ」

 ということで、我われふたりは、1階奥にある、入れ込み座敷のテーブル席へ。入れ込みとは言うものの、ずらりと並んだそれぞれのテーブル(4人掛け)に、それぞれ違うグループが入るという意味での“入れ込み”であって、同じテーブルで他のグループと相席になることはほとんどありません。

 いつものようにモツ(鶏の玉ひも、2本320円)や串カツ(鳥肉、2本320円)、H君の大好物である手羽唐揚(320円)などをもらって、生ビール大(740円)で乾杯した後は、竹原の「誠鏡(せいきょう)」純米(1合半、630円)や、音戸の「華鳩(はなはと)」にごり酒(1合、420円)。そして今が旬の真鯛の刺身(1,050円)と、鯛の頭酒蒸し(700円)を注文したのでした。

 刺身もさることながら、驚いたのは鯛の頭酒蒸しです。どかんと大きい頭は、カマの部分の肉もたっぷりと付いていて、二人でかかっても食べきれないほどのボリュームです。

 それにしても早いもので、新しい年度に入って、もう1週間が過ぎました。

 新年度初日の4月1日(金)は、会社帰りに「オオムラ」で生ビールを1杯飲んで、「一つ家」で季節の小料理を2~3品。最後は呉で最古のスタンド「どん底」の竹鶴12年ロックで〆。

 明けて2日(土)は「魚菜や」の花見で二河峡(にこうきょう)。常連のU先生が海草をいっぱい取ってきてくれて、しゃぶしゃぶ。もちろんそのまま終わるはずはなく、「有象無象」でラムをたっぷりといただいて、最後は屋台の「一二三」。

 3日(日)、4日(月)は二日連続の休肝日。週に2回の休肝日を取るのに、二日連続がいいという説と、2~3日飲んで1日休むのがいいという説がありますが、私はできるだけ二日連続となるように心がけています。やむなく連続とできなかった場合には、2~3日後にもう1回休肝日を作って、少なくとも週に2日とする。できるだけ長い間、元気に飲んでいたいと思って、この習慣を続けているような次第です。

 昨日、5日(火)は「魚菜や」で夜泣き貝(よなきがい)で「寶剣(ほうけん)」の冷酒。この貝は、殻は大きいのに食べられる部分はほんのちょっと。コリッとかたいのに味わいが深いのが特徴です。トロと同じくらいの高級品なんですって。その後、お好み焼きの「のぶ」でチューハイ(400円)を2杯飲みつつ、ホルモンそば(700円)を少なめ(たぶん600円)でもらって〆。

 そして今日は、冒頭でも書いたとおりH君と一緒に「鳥八茶屋」。H君の奥さんも、私のカミサンも、どちらも呉の人なのに、H君も私も今は呉に単身赴任中。ここ「鳥八茶屋」はH君の行きつけの店でもあり、最後はおむすび(2個320円)をもらって〆ることが多いとのこと。今日もそのおむすびをもらうと、できたて熱々のおにぎりのおいしいこと。

 3時間ほどゆっくりと、たっぷりと飲み食いして、お勘定はふたりで8,610円(ひとりあたり4,300円ほど)でした。

 いつもは、ひとり3千円ずつくらいのことが多いのに、今日はぜいたくしましたねぇ。でもおいしかった。どうもごちそうさま。

110406a 110406b 110406c
「鳥八茶屋」 / モツ(鶏の玉ひも) / カツ(鳥肉の串カツ)

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手羽唐揚 / 真鯛の刺身 / おむすび

店情報前回

《平成23(2011)年4月6日(水)の記録》

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 東京から来呉中の酒友・SaltyDogさんと行く呉酒場。今日の2軒目は、呉の“とり屋”の1軒、「鳥八茶屋」です。  入口から平行に2本のカウンターが店の奥に向かって伸び、客はその内側に座ります。両側のカウンターの内側は厨房になっていて、店主のいる左カウンターの内側は主として魚料理用、右カウンターの内側は主として鳥料理用になっているようです。  SaltyDogさんは、竹原の地酒、「誠鏡」純米(6... [続きを読む]

受信: 2012.07.04 22:48

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