呑兵衛好みのネギ焼き … お好み焼き「のぶ」(呉)
「ネギ焼きは、昔から呉で食べられていたお好み焼き。お酒のつまみにもちょうどいいのよ」
そう話してくれながら、次々とネギ焼き(500円)を焼いていく女将さん。どこかのスタンドから注文が入ったのか、鉄板の上には大量のネギ焼きが並んでいます。
普通の(広島の)お好み焼きと同様に、まずは薄く丸くお好み焼きの生地を広げ、その上に鰹節の粉を振りかけます。普通のお好み焼きは、ここからキャベツやモヤシがてんこ盛りにのせらられるのですが、ネギ焼きの場合は、具はシンプルに刻んだネギのみ。しかも笊(ざる)にたっぷりと用意されている刻みネギを、手づかみで大量に盛り上げます。
しばらく待って、刻んだネギの上に、少量のお好み焼き生地をかけて反転。裏側からも焼いて、また反転したら半分に折りたたんで、食べやすいようにひと口大に切り分けたらできあがり。見るからにおいしそうで、いい香りが漂います。
ソースで食べてもいいのですが、おすすめはポン酢醤油。でも残念ながら今日はお腹いっぱい。実食は次の機会ですね。
今日は、飲み仲間に紹介された酒場を探訪。ネタもよく、調理もうまくて、食べ物は言うことなしなのに、バイトの人が、いかにも「私はバイトです」という態度で、まったくやる気が感じられず、酒場ならではの凛(りん)とした雰囲気がガタ落ち。それほど広い店ではないので、店主ひとりで切り盛りしたほうが、店のコンセプトもしっかりするのになぁ。とても残念です。
太田和彦さんが、よく「いい酒、いい人、いい肴」ということを提唱されていますが、飲み物と食べ物だけではなくて、「人」の要素も非常に重要なんですね。改めてそう思いました。
で、2軒目の酒場として、ここ「のぶ」に来たような次第。
呉には、お好み焼き屋やラーメン屋も数多くあって、その中には我われ呑兵衛でも楽しめそうな店もあるんじゃないかと思うのですが、今のところは、ここ「のぶ」くらいしか見つけられていません。
「のぶ」の女将さんはスタンド出身。だから呑兵衛でも楽しめるお好み焼き屋になったんでしょうね。呉にはスタンド出身の女将さんがやっている小料理屋も多いのです。
L字の鉄板カウンターに座ってチューハイ(400円)をもらうと、「牛肉と糸コンニャクの煮物、食べる?」と女将さん。メニューにない品が、1~2品、ちょっと用意されているのもうれしいところ。さっそく煮物もいただきます。
「これも食べてね」と出してくれたのはキュウリの薄切り。「うちの畑で取れたのよ」と女将さん。その鮮度抜群のキュウリ1本を、目の前で薄くスライスし、すりゴマをたっぷりとかけて、ポン酢醤油。ものすごく簡単な料理なのに、キュウリの香りが鮮烈で、いくらでも食べられます。
大量のネギ焼き作りの見学を終えたところでお勘定。チューハイを都合3杯いただいて、1,700円でした。どうもごちそうさま。
「のぶ」 / 牛肉と糸コンニャクの煮物 / キュウリの薄切り
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コメント
中通り2丁目?かな
お好み焼き
なおちゃん
は いかがでしょうか
一度お好み焼きを食べて次は居酒屋メニューで一杯と想いつつなかなか行けずにいますが・・
投稿: 神田造船所機装課 | 2011.09.10 19:59
ありがとうございます。>神田造船所機装課様
「なおちゃん」、0823-24-2553。
呉市中通2-3-13、木村眼科のすぐ近くですね。
近いうちに行ってみたいと思います。
投稿: 浜田信郎 | 2011.09.11 08:59