53周年、おめでとう … バー「露口(つゆぐち)」(松山)
松山の老舗バー「露口」は昭和33(1958)年8月15日に開店。今日でちょうど創業53周年を迎えました。まずはお祝いのシャンパンで乾杯すると、コースターには「53rd Anniversary」の文字に、店主夫妻がニッコリと微笑む似顔絵が書かれています。
お盆休み中の今日は、小学校、中学校の頃からの同級生ふたりと共に、まずは三津の「てつや」でアコウ(キジハタ)の刺身や煮魚、焼きアワビや焼き松茸などで一献やったあと、二次会として二番町の「露口」にやって来たのでした。
それにしても創業53年ということは、私が生まれるより前から、店主はずっとここで営業していたということですよねぇ。長い年月だなぁ。
乾杯のシャンパンのあとは、3人でこの店の名物の角ハイボールをもらいます。
この店の角ハイボールは、昔から8オンス(240ml)のタンブラーに、50mlのサントリー角瓶。氷を2個入れて、ソーダ(炭酸水)を満たし、やわらかく上下にステアしてできあがる、ちょっと濃い目のハイボール。この濃さだと角瓶のうまみや香りを、たっぷりと感じることができます。
3杯目にモヒートを注文すると、ミント(生の葉っぱ)がないということで、代わりにラムリッキーをすすめてくれて、これまた3人でそのラムリッキーをいただきます。
店主・露口貴雄さんは、昭和11(1936)年、徳島の生まれ。18歳(昭和29年)で大阪に出て、「サントリーバー」に就職します。21歳のとき(昭和32年)、四国で初めてのトリスバーが松山にできるということで、大阪「サントリーバー」の師匠・岩崎喜久夫さんに薦められて、その店の店長となりました。その松山のトリスバーでの店長の任期1年を終えて、22歳のとき(昭和33年)に、自分自身の店、ここ「露口」をオープンしたのでした。
4杯目はスティンガー・オン・ザ・ロックス。これまた3人で同じものをいただきます。もともとショートカクテルであるスティンガーを、氷を入れたロックグラスに注いでもらったのがスティンガー・オン・ザ・ロックス。こうやってロックにしてもらうと、ゆっくりと時間をかけていただけるようになります。ほとんどのショートカクテルは、オン・ザ・ロックのスタイルにしてもらうことができます。
店主が25歳のとき(昭和36年)、現在は名物ママとしてご活躍されている、奥様の朝子さんと出会います。そのとき、朝子さんは19歳。それ以来、二人三脚で「露口」を切り盛りされてきたのでした。
そろそろ閉店時刻も近くなってきたので、最後(5杯目)にこれまた3人でマティーニをもらって、ゆっくりと2時間半の滞在。お勘定は3人で12,000円(ひとり4,000円)でした。どうもごちそうさま。
お祝いのシャンパン / 53周年の新コースター / 名物・角ハイボールとチャーム
ラムリッキー / スティンガー・オンザロック / 最後はマティーニ
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