呉で飲んで飲んで東京 … 通人の酒席「ふくべ」(日本橋)
週半ばの横浜出張を終えて、木曜日の午後には単身赴任先の呉に帰着。夜は中通りの「五鉄」で、小鍋立ての軍鶏鍋(しゃもなべ)をつつきながら燗酒です。
「五鉄」と言えば、池波正太郎の時代小説の中によく登場する軍鶏鍋屋。この店は、池波正太郎ファンの店主・蒲原明(かんばら・あきら)さんが、その「五鉄」の名前を借りて、平成16(2004)年9月にオープンした酒場なのです。
「五鉄」については、また後日(近日中に)ちゃんとご紹介させていただく予定です。
明けて金曜日は仕事の関係で軽く飲んだあと、最後はひとりで屋台の「一二三」に行き、ナスの塩もみ(350円)で、麦焼酎の水割り(400円)を飲んで、半ラーメン(500円)でシメ。
そして今日、10月1日(土)は、私が勤務している工場の「工場祭(こうじょうさい)」。オープニングの午前10時ごろから飲み始め、昼までにはすっかり“酔いたんぼ”(←標準語?)のできあがりです。
しかしながら、今日はこのあと、所用のために帰京しないといけないので、できあがってばかりもいられない。まだ「工場祭」たけなわの中、午後2時前に会社を出て、タクシーで呉駅へ。広島駅で新幹線に乗り換えて、東京駅に着いたのは午後7時過ぎです。
新幹線の中でもメールで連絡を取りながら東京に向かったところ、なんと八重洲の「ふくべ」で、ブログ「アル中ハイマー日記」のにっきーさんと、「宇ち中」ブログの宇ち中(うちちゅう)さんが、先に店に入って待っていてくれました。
しかも、3人で並んで座ったのは、L字カウンター手前の短辺のところ。ここは店の中、カウンターの中が一番よく見通せる特等席で、ねらってもなかなか座れるもんじゃない。いやいや、本当にありがとうございます。
お二人が注文してくれていた、サンマの塩焼きと、イカ刺しのウニのせをつつきつつ、まずはビールで喉を潤したあと、「ふくべ」ならではの「菊正宗・樽酒」の燗酒をいただきます。
重陽(ちょうよう)の節句(9月9日)から、桃の節句(3月3日)までの間は、お酒は燗酒でいただくもの。旧暦の9月9日は、今年の新暦では10月5日にあたります。この季節に旬のサンマで飲む燗酒がいいではありませんか。イカ刺しのウニのせも、贅沢(ぜいたく)な味わいでとてもいい。こういう北の魚は、東京で食べるのが美味しいなぁ。
さらには、宇ち中さんの故郷の味・山葵漬(わさびづけ)や、「ふくべ」ならではのくさやももらって、次から次へと「菊正宗・樽酒」の燗酒です。
ゆっくりと2時間半ほど楽しんで、お勘定は3人で8,700円(ひとり2,900円)ほどでした。どうもごちそうさま。
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