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一つ家らしい過ごし方 … お食事処「一つ家(ひとつや)」(呉)

ご飯とみそ汁で締め


 もともとは呉のスタンドバーで働いていた女将さんが、「みんなにちゃんとしたものを食べてほしい」という思いで、この店を始めたのは昭和60(1985)年のこと。以来、26年間にわたって昼も夜も、きちんとした手作りの料理を作り続けてこられました。

 そんなわけで、もっともこの店らしい過ごし方は、女将の手作り料理をちょっとつまみながらお酒をいただいて、それほど深酒しないで、ちゃんとご飯とみそ汁で締めにするような流れです。

 週半ば、水曜日の今日、仕事を終えて「一つ家」に着いたのは午後7時過ぎ。右手奥にある、座卓が一つだけの小上がりには、私と同じ会社(職場は違う)の面々4人が陣取って盛り上がっているところ。カウンターには男女二人連れが一組です。

 座卓で盛り上がっている面々とひと言、ふた言、あいさつを交わしてから、私もカウンターの一角に座り、まずは瓶ビール(アサヒ中瓶)をもらって喉を潤し、つまみは大皿料理からイカ煮付けと、レンコン・ゴボウ・厚揚げの煮物をもらいます。

 私自身、呉に単身赴任してきた去年の4月から、自炊生活を送っているのですが、こういう煮物はなかなかむずかしそうで、今までに作ったことがありません。なので、週に何度かの外食(&飲み)の機会に、ここぞとばかりに食べるようにしているのです。

 瓶ビールを飲みきったところで、飲み物は芋焼酎の水割りに切り換えて、つまみはキュウリとエビのなますを追加します。

 呉で小料理を出してくれる店には、値段が明記されていない店がけっこうあって、ここ「一つ家」もその1軒。よく行っている「魚菜や」も、明確な値段表記はありません。でもまぁ、どちらの店も、普通に飲食している分には驚くほどは高くないので、いつも安心して飲んでいます。

 小上がりにいる同じ会社の4人組は、ここでこの店の看板メニューでもあるステーキを注文。大きな肉がフライパンでジュワァ~ッと焼かれて4人の席へと運ばれます。

「うぉ~っ。うまいっ。やわらかいなぁ」

「こんなの食べたことないよねぇ」

 といった感動の声が聞こえてきます。このステーキがだいたい4千円ほど。4人で食べれば、ひとり千円ずつくらいだけど、ひとりで食べようと思うと、清水の舞台から飛び降りるくらいの気合が要りそうです。

 あっという間にステーキも食べ終えて、4人が二次会に向かったところで、私も締めのご飯とみそ汁をいただくことにします。

 大鍋でたっぷりと作られているみそ汁は、玉ネギ、ジャガ芋、カボチャ、小さく切った厚揚げなどなどが入っていて具だくさん。大鍋で大量に作るからおいしいのかなぁ。

 美しいご飯は、東広島は豊栄(とよさか)の米を使っているんだそうです。

 小皿で出されるお新香は、淡い色のタクアンと白菜。これもまたいいですねぇ。

 ご飯とみそ汁を食べ終えたところで、「デザートよ」と言いながら、ナシを二切れと、熱いお茶を出してくれます。果物も久しぶりに食べた感じ。

 ゆっくりと1時間半ほどの晩酌付き、デザート付きの夕食。

「お勘定は2,000円です」って、安すぎない?!

 冒頭でも言ったとおり、こうやってまるで自宅で晩酌付きの夕食をとるかのような飲み方が、ここ「一つ家」らしい楽しみ方のようです。

 大満足のうちに、今日はハシゴ酒もせずに帰宅。このくらいの酒量が、本来はちょうどいいんだけどなぁ。ちょうどいいほろ酔い加減で、明日に酔いを持ち越さない。

 いつもこれくらいで止めれれるといいんだけれど、なかなかそうはいかないだろうなぁ……。

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「一つ家」 / イカと煮物 / キュウリとエビのなます

店情報前回

《平成23(2011)年8月24日(水)の記録》

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 昨夜(金曜日)は、仕事関係の飲み会と、「魚菜や」の“トークの日”が重なって、まずは仕事関係の一次会で、老舗焼肉店「加瀬多」へ。  がっつりと焼肉を食べて、みんなで二次会に向かう途中で、ひとりでちょいと抜け出して「魚菜や」の“トークの日”に参加。小さいカワハギの煮つけが、ひとりに1尾ずつついて、呉の地酒が進みます。  「魚菜や」で飲み終えて、みんなが二次会をやっているラウンジ「レジェンド」に向かう... [続きを読む]

受信: 2012.01.09 12:04

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