締めの定番、あぶそば … おでん「迷亭(めいてい)」(呉)
「迷亭」の締めの定番は『あぶそば』。油揚げの中にそば(日本そば)を詰め込んだものを、おでん鍋で煮て、同じおでん鍋で煮たシメジやカイワレ、最後に刻み海苔(のり)を添えて出してくれます。
「迷亭」は、カウンター12席のみの、おでん専門店。ネタは、とうふ、大根、たこ、すじ、ウインナー、じゃがいも、つみれ、アスパラ、ひら天、えりんぎ、糸こんにゃく、ねぎ、玉子、がんもどき、きんちゃく、山芋、三ツ葉、しいたけ、とり竜田揚、はんぺん、あぶそば、厚揚、しめじ、こんにゃくなど、約30種類ほどで、値段は明記していませんが、1個100~500円ほどとのこと。昭和60(1985)年4月の創業なので、今年で創業26年となりました。
店は丸い眼鏡の店主と、アルバイトの女性ひとりの、あわせて2名で切り盛り中。アルバイトの女性は曜日ごとにかわります。(複数の曜日を担当している方もいらっしゃるようです。)
今日は生ビールをもらって、おでんは大根と豆腐からスタート。どのおでんを注文しても、そこに同じおでん鍋でさっと煮た野菜などを添えてくれるので、見た目にもいかにもお惣菜風になって嬉しいところ。
私はここの豆腐が大好きで、来るたびいつも、早いうちに豆腐を注文してしまいます。
生ビールを飲み干した後、「なにか燗酒を」とお願いしたところ、秋田の銘酒・飛良泉(ひらいずみ)生一本・山廃純米酒を40℃の燗で出してくれました。
3品目は、とり竜田揚を注文。おでんのネタとしては珍しいとり竜田揚は、串に刺した状態で丸皿に並べられていて、注文を受けてからおでん鍋に入れられます。できあがるまでに少し時間を要するので、欲しいな、と思ったら早めに注文しておく必要があります。
とり竜田揚が出てきたところで、飛良泉の燗酒をおかわり。とり竜田揚にも、シメジやカイワレ、生のレタス、そして紅ショウガが添えられます。おでんの出汁(だし)で煮込まれて、フニャッとなった衣の食感もいい。燗酒にもよく合います。
となりのお客さんが注文したウインナーが美味しそうなので、私もウインナーを注文。ウインナーと言っても、大きめの魚肉ソーセージほどもあろうかという大きなもので、1本が1人前。これまた注文を受けてからおでん鍋に入れられ、できあがると食べやすいように、ひと口大に切り分けて出してくれます。ウインナーは、3杯目となる飛良泉の燗酒でいただきます。
そして最後に、締めの定番『あぶそば』をもらって、お酒は雨後の月(うごのつき)の冷やおろしを冷酒で。締めの一品までもが酒のつまみになるというのが嬉しいのぉ。
3時間ほどゆっくりして、今日のお勘定は5千円でした。どうもごちそうさま。
帰り道に、呉最古のスタンドバー「どん底」に立ち寄って、ビールと竹鶴12年のロックをもらってお勘定は2千円。女将(昭和4年生まれ)のお元気そうな様子に安心しつつ、家路についたのでした。
ウインナー / あぶそば(出された直後) / 「どん底」にて
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