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帝釈峡しゃも地鶏小鍋 … 小鍋立て「五鉄(ごてつ)」(呉)

しゃも鍋


 今夜は「五鉄」の軍鶏(しゃも)鍋(1,800円)で燗酒です。しかもこの軍鶏鍋が小鍋立て(こなべだて)で出されるところが池波正太郎ワールドですねぇ。

 ここ「五鉄」は、池波正太郎ファンの店主・蒲原明(かんばら・あきら)さんが、平成16(2004)年9月にオープンした酒場。「五鉄」という店名も、池波正太郎の時代小説の中によく登場する軍鶏鍋屋の名前から取っています。

 店内には池波正太郎の文庫本がずらりと並んでいて、飲みながら、ちょいと手にとって読むことも可能です。池波作品以外にも、杉浦日向子ものや、グルメ本、広島・呉関連の本なども並んでいて、ついじっくりと読み入ってしまいそうになります。

 店に入って、軍鶏鍋を注文し、まずは喉を潤すために瓶ビールを注文すると、キリンラガーの中瓶(600円)とともに、お通しの豆腐が出されます。

 この店のお通しは、必ずひと口サイズの豆腐。夏場は冷奴、冬場はおでん出汁で煮た湯豆腐が出されるのですが、トッピングはその時どきで替わっていて、飽きることがありません。今日は、おでんの豆腐に、チリメンジャコと白ゴマを混ぜた漬物がのっています。

 軍鶏鍋は、カウンター内の厨房で作ったものを出してくれるスタイル。ひとり用の鉄鍋に、すき焼き(東京風)の割り下と同じような、醤油とみりんをベースとした甘辛い出汁がはられ、帝釈峡(たいしゃくきょう)しゃも地鶏のもも肉、砂肝と、斜め細切りの白ネギ、ささがきのゴボウが具材として入って、熱々に煮込まれます。これを溶いた生卵にからめていただくのです。

 軍鶏鍋ができあがったところで、飲み物も燗酒に切り替えると、「今日はいいのが入ってますよ」と、「剣菱(けんびし)」の極上黒松(超特撰)の燗酒を出してくれました。

 赤みがかったあめ色のもも肉は、親鶏のもも肉並みの弾力感と、若鶏のジューシーさをあわせ持っていて、しかもその味わいが濃厚。皮のプリプリ感もものすごい。砂肝の旨味もいいですねぇ。

「池波小説の『五鉄』で出される軍鶏鍋は、軍鶏の内臓を割り下で煮たものなんですが、内臓は日持ちがしないこともあって、ここでは軍鶏肉を中心とした鍋にしてるんです」と店主。

 軍鶏鍋(1,800円)以外にも、すき焼き鍋(鹿児島黒毛和牛、3,000円)、黒豚鍋(鹿児島黒豚、1,300円)、キムチ鍋(1,400円)、レタスしゃぶしゃぶ(鹿児島黒豚、1,300円)などの小鍋立てがメニューに並んでいて年中食べることができるほか、夏場には浅蜊の小鍋立て(600円)などが、そして冬場には湯豆腐(500円)や牡蠣鍋(1,300円)などが、季節メニューとして加わります。

 燗酒をおかわりしつつ、鍋の中身を全部食べ終わったところで、残りの汁にうどん(300円)を入れてもらいます。

 店主・蒲原さんは麺好きでもあるようで、ご自分で麺を打つことこそしないものの、気に入った半生麺や乾麺などをいつも仕入れていて、おいしく食べさせてくれます。

 前に軍鶏鍋をいただいたときは、讃岐うどんの半生麺を入れてくれたのですが、今日は同じく讃岐うどんの半生麺ながら、細麺タイプ。江戸風の甘辛つゆが、細いうどんによく絡んで、締めの麺のつもりが、これ自体がいい燗酒のつまみになります。

 きっちりと汁まで飲み干して、1時間半ほどの滞在。お勘定は5,000円でした。どうもごちそうさま。

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「五鉄」 / お通しと瓶ビール / 締めのうどん

 翌日も、職場の仲間たちと「五鉄」の奥の小上がりでミニ宴会。そのときにいただいた料理の写真もご紹介しておきます。

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刺身盛り合せ(時価) / せせりの塩焼(500円) / 出し巻き(500円)

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地だこの天ぷら(800円) / プルダッ(鶏肉のピリ辛炒め、700円) / おでん

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山芋の鉄板焼(600円) / 牛すじの味噌煮込み(500円)&ご飯 / トマトサラダ(500円)

店情報前回

《平成23(2011)年10月6日(木)の記録》

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コメント

疑問点。サラリーマンだから金銭的に厳しく、いつも安価な肴を注文して場数稼いでいますが、趣味なんで構わないのですが、自分自身が行ってない酒場を総監修する本に載せたり、行っても刺身などを食べずキュウリなど安価な肴を注文して、魚介類を総監修する本に載せたりしていますが、行けば良いわけでなく、その物を食べていないだけで何故推薦できるのが?
妄想総監修なんでしょうか?
年齢的に本を出すなら貧乏性な注文でなく、値段を気にしないで食べて、実際の感想をお願いしたいです。

投稿: らみ | 2011.12.17 12:28

コメントありがとうございます。>らみさん
「もつマニア」「さかなマニア」などのホピオシリーズの書籍は、同じ時代に活躍されている居酒屋ブロガーのみなさんの情報の集大成となるような本を目指しています。
居酒屋ブロガーのみなさんのご協力のおかげで、私だけが作る本よりも、とても視野が広がっているのではないかと思っています。
さすがにキュウリなどのつまみだけで「さかなマニア」に載っているお店はないと思いますので、再確認してみていただけるとありがたいです。
これからもよろしくお願いいたします。

投稿: 浜田信郎 | 2012.01.07 14:30

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 仕事関係の懇親会で、6人で「五鉄」にやってきました。  「五鉄」の店内は、ゆっくりと作られたL字カウンター11席がメインで、その他には奥に8人用の掘りごたつ席があるのみ。今日のようの6人で来た場合には、奥の掘りごたつ席がぴったりです。ただし、この掘りごたつ席は1卓しかないので、予約をして出かけたほうが賢明です。  普段は店主・蒲原明(かんばら・あきら)さんがひとりで切り盛りされていますが、今日の... [続きを読む]

受信: 2012.01.16 21:24

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