牡蠣おでんの季節到来 … おでん「迷亭(めいてい)」(呉)
木曜日の仕事を終えて、おでんの「迷亭」にやってきました。午後6時半の店内は、L字カウンター縦の辺、手前側に女性ふたり組、奥に男性客が二人(常連のひとり客×2)。L字の短辺と、長辺の奥2席が空いている状況です。店主から「奥へどうぞ」と声をかけてもらい、一番奥の席に座って、まずは生ビールを注文します。
今週に入ってこの時期らしい寒い日が続いていて、今日も外はすごく寒かったのですが、店内は中央におでん鍋が据えられていることもあってとてもあったか。霜が付くほど冷やされたジョッキで出される生ビールが心地よく、一気に3ゴクン分くらい喉に送り込みます。プハァ~ッ、うまいっ!
カウンター席だけの店内は、店主と、曜日替りの手伝いの女性一人の、2名で切り盛りしていて、今日の手伝いはキミちゃん。そのキミちゃんに、まずは豆腐を注文します。
私はここの豆腐の大ファンで、ここに来ると、最初は必ずと言っていいくらい豆腐を注文しているのです。おでん鍋でじっくりと煮た豆腐を皿に盛り、まわりにレタスや貝割れ、そしておでん鍋の中で煮たシメジなどを添え、さらにたっぷりのカツオ節をトッピング。そのまま食べても十分においしいのですが、柚子胡椒を溶かしたポン酢醤油をちょいとつけると、さらにうまいのです。
1杯目の生ビールは、あっという間に飲み干して、2杯目をおかわりすると、ちょうどビア樽も交換するところで、新しいビア樽での口開けの1杯となりました。ここの生ビールは、おかわりするたびに、冷凍庫からよく冷えた新たなジョッキを出して注いでくれます。
豆腐もそろそろ終わるというところで、飲み物を「天狗舞」の燗酒に切り換えて、おでんは今日、最大のお目当てである牡蠣(かき)を注文します。牡蠣は注文を受けてからおでん鍋に入れられる一品。取っ手付きのザルに5個くらいの生牡蠣を入れて、ザルごとおでん鍋に浸けられます。
ほとんど待つこともなく牡蠣ができあがってきました。「お好みでポン酢醤油をかけて」と言いながら出してくれましたが、まずはそのまま1個食べてみると、口中に牡蠣のうまみが広がります。牡蠣そのものの持つ塩っ気がちょうどいい塩梅(あんばい)。ポン酢醤油をかけると、味が締まった感じになってより食べやすくなりますが、牡蠣そのものの味がよくわかるのは、ポン酢醤油をかけないほうかな。
この店では通常は音戸産の牡蠣を使うのだそうなのですが、今年はまだ育っていないので、今日の牡蠣は廿日市(はつかいち)のものだそうです。音戸の牡蠣だと、1個1個の大きさがそろって、もっともっとおいしいんだそうです。
5個ほどの牡蠣をツルリ、ツルリと食べ終えて、続いては、がんもどきと平天をもらいます。がんもどきは自家製で具だくさん。平天は柚子味噌をつけて食べると、よりおいしくいただけます。
燗酒を、銘柄おまかせでおかわりすると、今度は「亀齢萬年」を出してくれます。
1時間半ほどの滞在。お勘定は3,500円でした。どうもごちそうさま。
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