窯焼き料理で白ワイン … 伊酒屋「ヴェッキオ(Vecchio)」(呉)
伊酒屋「ヴェッキオ(Vecchio)」の大きな特徴は、店に入るとドンと目に飛び込んでくる、紅白に彩られた大きな石窯(いしがま)です。この店のアルフォルノ(窯焼料理)は、すべてこの石窯で焼き上げられるのです。
今日は横浜から出張でやってきたAさんと二人でやって来て、その石窯の前のカウンター席に陣取ります。店主・古谷さんが石窯で調理をする様子そのものが、酒の肴になるのです。
けっこうおしゃれな店内だし、出てくる料理もおしゃれなので、女性ばかりのグループや、カップルが多いのですが、我われのようにおじさん二人でやってきても大丈夫。古谷さんはソムリエでもあるので、おいしいワインにありつくことができます。
まずは生ビール(サントリー・ザ・プレミアムモルツ、600円)をもらって乾杯し、料理の1品目は、この店の名物、野菜の石窯焼きを注文します。その日、注文することができる野菜は、石窯の奥の黒板に、産地表記付きで書き出されていて、その中から好みの野菜を選びます。3種なら700円、5種なら1,100円。
今日、黒板に並んでいるのは、玉葱(広島)、カブ(福岡)、しいたけ(広島)、マイタケ(東広島)、ポットベラ(静岡)、蓮根(岩国)、山芋(鳥取)、里芋(鹿児島)、安納芋(種子島)、カボチャ(北海道)、金時人参(香川)の11種類。この中から、玉葱、しいたけ、ポットベラ(大きなマッシュルーム)、蓮根、山芋の5種を選びます。
石窯は、その名のとおり石(耐火煉瓦なのかな?)で作られた、大きなドーム上の窯。そのドームの片側の隅っこで薪(まき)を燃やし、薪のない部分に金属皿やアルミホイル上に置いた食材を並べて、ドームの中の輻射熱でジワッと焼き上げるのです。
ビールを2杯ほど飲んだ後は、ワインに移ります。Aさんが白ワイン好きなので、イタリア産の「ピノグリ・シャルドネ」をボトル(3,000円)でいただきます。これが、この店では一番安いワインで、グラスだと600円です。
料理の2品目はサザエの窯焼き(500円)。まずはサザエを殻ごと石窯で焼いて、ある程度焼けたところで、殻から中身を取り出し、それを小さく刻んでバターと一緒にココット皿に入れて、また石窯にいれて焼き上げたらできあがりです。
醤油をかけた和風のサザエの壺焼きもおいしいけれど、バターの風味たっぷりのこのサザエ石窯焼きもいいですねぇ! ワインが進みます。
続いてはピザ。イタリアンが大好きなAさんの、「やっぱり基本はマルゲリータでしょう!」というご意見に、私もまったく同意。すぐにマルゲリータ(1,600円)を注文します。
カウンター席に座っていると、生地を丸くのばすところから、マルゲリータ用のトッピング(トマト、モッツァレラ、バジル)を生地の上にきれいに乗せていくところ、そして石窯の中で焼き上げていく様子などを逐一観察することができておもしろい。
できあがったマルゲリータは、生地のモチモチ感もいい感じで、実においしい。
この店や、上の階にあるラウンジ「レジェンド」(経営が同じで、「ヴェッキオ」の料理を注文することができます)に来ると、必ず食べているのがこのマルゲリータ。大勢でやってくることが多いので、いつもひとり1切れずつくらいしか食べられないのですが、今日は二人で1枚なので、たっぷりと楽しめます。
ワインもなくなりましたが、「ピノグリ・シャルドネ」はもう在庫がないとのこと。店主・古谷さん(ソムリエ)が、「同じくらいの価格帯のもので、いいものを選びましょうね」と、おすすめの白ワインを出してくれました。メニューに載っていないワインもたくさん置いているようなので、古谷さんに相談しながらワイン選びをするのがいいと思います。
最後に店主おすすめの自家製タリアテッレ(1,500円)という、きし麺のような平麺のパスタをいただいて締めくくります。
2時間半ほど、ゆっくりと楽しんで、お勘定は二人で13,000円(ひとりあたり6,500円)でした。どうもごちそうさま。
野菜の石窯焼き(5種) / サザエの窯焼き / 石窯で焼くマルゲリータ
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