« 日曜は早めにスタート … 居酒屋「三とり本通店(さんとりほんどおりてん)」(呉) | トップページ | ポーク・シャリアピン … 屋台「燻(くん)」(呉) »

日曜日はすべて早めに … お食事処「寿(ことぶき)」(呉)

お食事処「寿」


 日曜日の今日は午後3時半から呑み始めたので、1軒目の「三とり本通店」を出ても、まだ5時前。“ちょっと一杯セット”の3合の酒で、いい感じのほろ酔いなのに、まだ冬場の空が明るいのがいいではありませんか。

 そんなわけで、今日の2軒目は、日曜日でも朝の10時から通し(=中休みなし)で営業しているお食事処「寿」です。

 実は先ほど、「三とり本通店」の女将さんが、「『寿』は若い人が継ぐことになって、お客さんも増えてきてるらしいですよ」という情報を教えてくれたのでした。

 店の外観は以前と変わってないものの、店頭に、いかにも若い人が書いたっぽい文字で書かれた「本日のおすすめ」ボードが出ていたり、その内容もハムカツ(300円)や、あつあつシチュー(350円)だったりと、なんだか雰囲気が違います。

 しかしながら、入口引き戸をガラリと開けて店内に入ると、そこはいつもと変わらぬ「寿」の、大衆食堂ならではのたたずまいでひと安心です。

 ずらりと並ぶテーブル席のひとつに座り、注文を取りに来てくれた女将さん(昭和3年生まれらしい)に、燗酒(400円)と、店頭の「本日のおすすめ」にもあったシチュー(350円)を注文します。

 すぐに出される燗酒は、金属製のチロリに入った1.5~2合ほどの量。シチューは、厨房の鍋からつがれるのかと思いきや、すでに1人前ずつ盛り分けたものが、入口横の陳列棚に並んでいて、それを電子レンジで温め直してくれます。これがまた、わが家で晩ごはんに出てくるようなクリームシチューっていうところが、いかにも大衆食堂って感じで、いいです。

 店内を見渡してみたところ、店を継ぐらしき若い人は、この時間帯にはいないようで、女将さんの他、いつものおばちゃんたち、あわせて2~3人でフロアを切り盛りしています。もしかすると後継ぎの若い人は厨房のほうにいるのかな?

 客層はというと、これまたいつもと変わらず、私も含めてみんなオヤジひとり客。それぞれ、1テーブルに一人ずつ座って、めいめいにビールや酒、焼酎などを飲み、おでんやおかずをつまんでいます。

 ここは入口の上の方にテレビが置かれていて、ほとんどの客がそっちに向いて座るので、なんだか教室みたいですね。

 シチューを食べ終えたところで、立って陳列棚のところまで行き、今日のおかずの確認です。鯛のカブト煮(350円)がいかにも美味しそうなんだけど、大きすぎるよなぁ。これだけで超満腹になってしまいそう。う~む。

 ちょっと迷って、けっきょく玉子焼き(2切れで150円)をチョイス。おばちゃんに渡して、電子レンジでチンと温めてもらいます。

 燗酒はグラスにきっちり3杯分。やっぱり2合は入ってたのかな。

 となりのおじさんは、「熱燗おかわり。半分ね!」と半量の日本酒を注文。なるほど、そういう注文もできるんですね。

 玉子焼きで燗酒を飲み終えて、1時間半ほどの滞在。お勘定は900円でした。

 店を出たところで、時刻は6時20分。日も落ちて、暗くなりましたねぇ。でもちょうど屋台も開く頃なので、今日もまた「一二三(いちにいさん)」へと向かい、焼酎(いいちこ)の水割り(400円)をもらって、つまみはおでん(各100円)のスジの赤いの、白いのと玉子。スジの赤いのは、牛スジ肉の肉の部分で、白いのはアキレス腱の部分です。さらにキンチャク(これのみ150円)ももらって、1時間弱の滞在。お勘定は850円でした。

 屋台「一二三」を出て午後7時15分。次に向かったのは、そば処「平原(ひらはら)」です。ただし呑むのではなくて、この店では食事で締め。今日はコメのごはんが食べたい気分なので、親子丼を単品(450円)でもらいます。

 ここ「平原」は、安くて種類が多いセットメニューや定食メニューが大人気。たとえば今回単品でもらった親子丼の場合、セットメニューになると、親子丼とうどんのセット(550円)、親子丼と天ぷらうどんのセット(650円)、親子丼とざるうどんのセット(700円)、親子丼と天ざるうどんのセット(800円)などが選べます。もちろん、うどんは、そばに代えることも可能です。

 また、すべての麺類は、プラス150円で定食(ごはん、おかず、サラダ)になる。おかずは日替りの3種から選べます。その3種はたいていの場合、冷やっこ、アジフライと、煮物(切干大根や、ひじきなど)です。

 待つことしばし。出てきた親子丼には、よくカツオ出汁(だし)が効いた味噌汁と、小皿の漬物が付いています。なるほど、単品の親子丼(450円)と、親子丼とうどんのセット(550円)の違いは、わずか100円ですが、単品のほうには、うどんの代わりに味噌汁が付くんですね。

 これまたそば屋らしい、よく出汁の効いた親子丼をいただいて、午後8時には単身赴任社宅に帰宅したのでした。

 日曜日は、呑み始めも、呑み終わりも、すべてが早い。この時間に呑み終わると、明日にも影響が出なくていいのですが、なかなかこの時間に呑み終えることができないんですよねぇ。今日は、我ながらすばらしい!(自画自賛)

111120d 111120e 111120f
「寿」燗酒 / シチュー / 玉子焼き

111120g 111120h 111120i
「一二三」アキレス、スジ肉、玉子 / もちきんちゃく / 「平原」親子丼(単品)

・「寿食堂」の店情報前回

《平成23(2011)年11月20日(日)の記録》

| |

« 日曜は早めにスタート … 居酒屋「三とり本通店(さんとりほんどおりてん)」(呉) | トップページ | ポーク・シャリアピン … 屋台「燻(くん)」(呉) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 日曜日はすべて早めに … お食事処「寿(ことぶき)」(呉):

» 串カツをつまみに燗酒 … 御食事処「寿(ことぶき)」(呉) [居酒屋礼賛]
 2軒目は、うどんの「よしのや」からもほど近い場所にある、御食事処「寿」です。  ここは陳列棚に並ぶおかずを勝手に取ってきて、お酒やご飯をもらって飲食するタイプの大衆食堂。首都圏にあるような、『本格的な大衆酒場』(ごはんや麺類は置いていない)を見かけない呉の飲み屋街において、大衆食堂は朝から飲むことができる大衆酒場としての役割も担っています。  特に今日、日曜日は「森田食堂」も「くわだ食堂」も定休... [続きを読む]

受信: 2012.04.03 22:01

« 日曜は早めにスタート … 居酒屋「三とり本通店(さんとりほんどおりてん)」(呉) | トップページ | ポーク・シャリアピン … 屋台「燻(くん)」(呉) »