日曜は早めにスタート … 居酒屋「三とり本通店(さんとりほんどおりてん)」(呉)
日曜日の今日は、早めの夕方に呑みかた開始。夜遅くまで飲むと、明日からの仕事がしんどいので、すべて、早め早めに行動です。
呉で早くから呑もうと思うと、なんといっても「森田食堂」や「くわだ食堂」といった大衆食堂が一番なのですが、残念ながら日曜日は開いていません。大衆食堂系では、かろうじてお食事処「寿(ことぶき)」が、日曜日でも朝の10時から開いています。
そば処「平原(ひらはら)」も、正月三が日以外は無休で、昼前11時から営業開始。ただし、ここの飲み物はビールと日本酒だけです。
昼になると、焼き鳥屋なんだけど生簀(いけす)もあるという“とり屋”の営業も始まります。「第三とり八」は11時に、「第一三とり」は11時半に、そして「とり八茶屋」は土日のみ12時から、そして「三とり本通店」は13時ごろから営業開始です。「とり八茶屋」以外は、平日でもこの時間から開いています。
そんな中、今日は午後3時半に「三とり本通店」でスタート。なぜここを選んだかというと、この店には呑兵衛の強い味方、『ちょっと一杯セット』があるからです。
『ちょっと一杯セット』は、瓶ビール2本 or 生ビール2杯 or 酒3杯 or 焼酎(湯割り、水割り)3杯 or チューハイ2杯のいずれかに、焼き鳥4本と小鉢2品が付いて1,500円という、実態として“ちょっと一杯”なんて言ってる場合ではないほど充実したサービスセット。ほとんどの場合は、“これでもう十分”となってしまうセットなのです。
今日も店に入って、女将の前のカウンター席に座るなり「セットを燗酒でお願いします」と注文。
すぐにチロリにきっちり1合入った燗酒(千福の普通酒)とグラスが出され、追いかけるように今日の小鉢2皿と、焼き鳥についてくるキャベツの皿が出されます。
今日の小鉢は、カブと柿の酢の物とオムレツ。毎日の小鉢は、女将さんが、家庭の主婦が作るのと同じように、その日の仕入れや、昨日の残りものなどを利用して作るので、毎日、違うものが出てくるのです。
「週に何日も来てくれる人がいるから、違うものを出さなきゃね」と女将さん。
この店は、夕方からは手伝いの学生が入るものの、それまでの間は女将さんがひとりで切り盛りしています。
この店では、日本酒(千福1合)は単品で注文すると420円。焼き鳥は1人前2本で210円なので、日本酒3合と焼き鳥4本だけで、もう1,680円になる計算。それにさらに小鉢が二つ付いて1,500円なんだから、やっぱり安いですよねぇ。
「お待たせ」と出された焼き鳥は、串カツ、ずり、串焼き、きもの4本。この4本の種類も、日によって替わるんだそうです。ちなみに串カツは、串焼きにする焼き鳥に衣をつけてカツにしたもので、串に刺さったチキンカツなのが面白いところ。呉の“とり屋”の串カツは、みんなそうなのです。
さらにこの店の焼き鳥の特徴として、肉の間に刺さっているのがネギではなくて玉ネギだということ。博多の焼き鳥は、たいてい玉ネギが刺さっているのですが、呉では珍しいですよね。
「お客さんに教えてもらって、玉ネギを使うようになったんよ。ネギは嫌いな人は残すけど、玉ネギにしたら残す人がおらんようになったね」とのこと。
チロリで3合のお酒は、グラスに8分目くらいに注いで6杯分になります。
「料理のほうが足りんようになる人が多いんよ」と女将さんが言うとおり、ゆっくりとしたペースで飲んでいたら料理がなくなってしまい、ホワイトボードメニューに書きだされている今日のメニューから、里芋とツクネの煮物(320円)を追加。これできっちりと3合の燗酒を飲み干して、1時間ちょっとの滞在。お勘定は1,820円でした。どうもごちそうさま。
「三とり本通店」 / セットの焼き鳥4本 / 里芋とツクネの煮物を追加
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