tamさんと呉で飲む … おでん「魚菜や(ぎょさいや)」(呉)
横浜在住の飲み友達・tamさんが、仕事で呉にやって来られたので、呉の酒場へと繰り出します。
まずは焼き鳥と活魚料理がいっぺんに味わえるという“とり屋”の1軒、「三とり本通店」の小上がり席で、“ちょっと一杯セット”を2人前もらってスタートです。
“ちょっと一杯セット”は焼き鳥4本と小鉢2品に、飲み物がその種類によって2~3杯ついて1,500円という、飲み始めにちょうどいい、とてもお得なセットです。
今日の「三とり本通店」は、宴会の予約が入っているということで、とても忙しそう。我われも“ちょっと一杯セット”で景気をつけて、1時間ほどで次の店へと向かいます。(お勘定は、ひとり1,500円ずつ。)
2軒目は、おでんとおばんざいの「魚菜や」です。こちらもまたお客さんがいっぱい。水曜日なのに、今日はみなさん、飲みに出かける日なんですかねぇ。
詰めても10席分くらいしかないカウンターは満席ながら、壁際の2人用テーブル席が空いていたので、そこに陣取り、安浦(呉市)の地酒、「白鴻(はくこう)」を2合、燗酒でお願いしておいて、燗を待つ間に生ビールを2杯もらいます。
ここ「魚菜や」では、酒の燗は、おでん鍋のわきで、錫(すず)のチロリでつけてくれるので、ちょっと時間がかかるのです。
生ビールと一緒に出されたお通しは、小鉢の白和え。これをつつきながら、毎日、その日の仕入れによって手書きされる「おしながき」を確認します。
今日の「おしながき」は、地ダコ刺、〆さば、ウニ、すがき、カキフライ、カキバター焼、タコ天、ポテトサラダ、牛すじの煮込、沖縄のもずく、かつをの南ばん漬、太刀魚の変り焼、くわいの唐揚げ、わけぎぬた、春菊と油揚げのおひたし、ごぼうのきんぴら、鶏手羽先の塩焼。
おでんは、アキレス、ロールキャベツ、しらたき、厚あげ、こんにゃく、玉子、がんもどき、がんす、こんぶ、ごぼう天、ウインナー、大根、じゃが芋、たこ、カキ、です。
この店のカキ(牡蠣)は、このあたりで“岩ガキ”と呼ばれている、天然のカキなので、本来は“すがき”、“カキバター焼”、“おでんのカキ”あたりの、カキ尽くしでいきたいところなのですが、残念ながらtamさんはカキが苦手とのこと。カキがダメな人は、徹底的にダメですもんねぇ。これだけは致し方ありません。
それでは、と注文したのが、地ダコ刺に〆サバ、太刀魚の変り焼、そして分葱(わけぎ)ぬた。呉の多くの小料理屋がそうであるように、この店の「おしながき」にも値段は書かれていませんが、おばんざいはそれぞれ1品400円から。刺身は時価です。
タコもねぇ、呉は、というか瀬戸内海は美味いんですよ。前にも書いたことがありますが、呉の美味いもんと、横須賀の美味いもんは似ています。でもタコ以外は呼び名が違うのがおもしろい。呉だとタコ、小イワシ、ツブ貝。横須賀だとタコ(久里浜)、シコイワシ、シッタカですよね。佐世保や舞鶴でも、同じようなものが美味しいと、旧軍港の共通性みたいになるんですけど、どうなんでしょう。
「白鴻」の燗酒に続いては、「宝剣(ほうけん)」をぬる燗で2合。カウンター席のすぐ近くには、月刊「くれえばん」の木戸編集長や、読売新聞ジャーナリストの藤野さんもいらっしゃっていて、話もはずみます。
最後に「宝剣」冷やおろしを冷酒で1合いただいて、お勘定は二人で6,000円(ひとり3,000円)。
3軒目はtamさんのほか、木戸さん、藤野さんとも一緒に、スタンド「シロクマ」で飲んで終了。やぁ、楽しかった。ぜひまた呉にも来てくださいね。>tamさん
「三とり本通店」 / 「魚菜や」太刀魚の変り焼 / 「シロクマ」
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